県建築士会日田支部（野村晋二支部長）は先に、日田市役所で建築技術者勉強会を開いた。市職員や設計事務所、施工業者など計29人が参加。技術向上や伝承のほか、同業種が気軽に相談し合える関係性を構築する場を目的に開催された。
　冒頭の趣旨説明で、大友秋太取締役（㈱諌山工務所）は「若い人とベテランがつながりをつくり、若い技術者を育てることが大切。これからも長く続けて魅力ある会にしたい」とあいさつ。
　勉強会では、施工計画書のうち総合仮設計画をテーマにグループワークを実施。実在する建物である三芳公民館の新築工事を題材にグーグルマップを活用し、Ａ０サイズの配置図に直接記入し仮設計画を作成。グループワーク後に工夫点や留意点を発表し、ベテラン技術者が実務経験に基づいて助言を行った。
　野村支部長は「過去に発生した仕上げ不具合の反省を共有し、市・設計・施工が協力して意思疎通を図りやすくし再発を防ぐために始まった取り組み」と説明。「これで終わりではなく、継続して学び技術やノウハウをつないでいきたい」と語った。