県建築士事務所協会（仲摩和雄会長）は先に、大分市内で耐震補強の低コスト工法の講習会「２０２５年度木造住宅耐震リフォーム達人塾」（通称・達人塾）を開き、約30人が参加した。
　講習会は、本年度から県が推進する「木造住宅の耐震化率向上」に向けて、これから住宅の耐震改修に本格的に取り組む人や、低コスト工法の技術を習得する人向けに、低コストで新しい耐震改修工法を正しく理解し、合理的な施工を取得することで業務拡大につなげることを目的に開かれた。
　講義は、名古屋工業大学大学院の井戸田秀樹工学博士らが、住宅所有者の費用負担を軽減できる安価な耐震改修工法の普及を目的とした合理的な耐震改修専用工法や、それらを活用した設計の考え方、安全性を確保した上での耐震改修工事の低コスト化などを解説した。
　また、施工実習では、実物大の模型を使って床や天井を壊さずに施工する外部工事だけで、施工期間も短縮できる低コスト工法を講習した。
　同講習会は、７月31日と８月１日に県立工科短期大学校（中津市）でも開催予定。