山口 政義さん(国東土木事務所長)
2025年05月23日
九州大学工学部水工土木学科卒業。1992年県職員に。玖珠土木事務所を初任地に六つの土木事務所、竹田ダム建設事務所、玉来ダム建設事務所、県河川課防災調整監などを経て4月から現職。
「国東は5年ぶり2回目の勤務」と、笑顔で迎え入れてくれた山口政義所長。「前回勤務の際は、建設・保全課河港砂防班の総括だったので、当時立ち上げ準備をしていた砂防ダム事業が事業化され、順調に進んでいる様子を見ると感慨深い」と、過去の勤務を振り返り懐かしむ。国東土木事務所職員約40人を束ねる山口所長に、赴任に当たってのの思いを聞いた。
管内の印象については「出身が隣の杵築市なので、なじみ深いエリアではある。六郷満山など、歴史と文化が深い町。しかし一方で空港は『宇宙港』と、自然、歴史、文化、最新科学が隣り合っている、県内でも非常にユニークなエリア」と語る。所内については「この春は4人の新入職員が入り、20~30代が職員の半数以上を占めるなど活気がある。若い力を生かし、管内のインフラ整備、防災、安全安心な生活のため、事務所一丸となって業務に取り組んでいきたい」と続けた。
注目する管内の事業について、「まずは昨年大きな被害を出した、台風10号からの災害復旧」と即答する。「国東エリアは、災害による被害がいままで比較的少なかったエリアだが、昨年は甚大な被害に見舞われた。引き続き災害復旧関連の発注が続くので、協力をお願いしたい」と話す。いつ来るか分からない災害、それに備えることの大切さ―それを改めて考えさせられたと語った。
次いで挙げたのが、杵築と国東にまたがる治水ダム「安岐ダム」の再生事業だ。1971(昭和46)年に完成した安岐ダムは、近年の大雨災害に対応できるよう治水能力強化のため、堤体のかさ上げ事業に着手している。「昨年は27年ぶりに緊急放流が行われるなど対策は待ったなしの状態だ。2039年度の完成へ向け、着実に進めていく」と力を込める。今年度から、同事務所の建設・保全課に「ダム再生推進班」という専任組織も新たに設置された。山口所長の経歴を見ると、河川課、竹田ダム、玉来ダム建設事務所など、ダム関係の勤務歴が多い。「経歴から、この事業推進を期待されての配属かもしれない」と苦笑する。
地域を支える協力会社に対して、災害対応への感謝の言葉を重ねて述べた後、「土木事務所は、地域の総合防災センターとしての役割も持つ。今後も地域の安全安心な生活を守るため、建設業の皆さんと一緒になって取り組んで行きたい」と述べた。併せて「地元の国東高校環境土木科生徒のインターンシップ受け入れにも協力いただき、感謝している。今後も多くの若い世代に業界へ興味を持ってもらえるよう、普通科の生徒へのPRにも力を入れていく必要があると思う」とも語った。
趣味はウオーキング。健康のため、毎日往復4㌔の道のりを歩いて出勤している。「まだまだ。昔は多い日には10㌔は歩いていた」と自分を戒める。家族と離れて単身赴任中の56歳。
管内の印象については「出身が隣の杵築市なので、なじみ深いエリアではある。六郷満山など、歴史と文化が深い町。しかし一方で空港は『宇宙港』と、自然、歴史、文化、最新科学が隣り合っている、県内でも非常にユニークなエリア」と語る。所内については「この春は4人の新入職員が入り、20~30代が職員の半数以上を占めるなど活気がある。若い力を生かし、管内のインフラ整備、防災、安全安心な生活のため、事務所一丸となって業務に取り組んでいきたい」と続けた。
注目する管内の事業について、「まずは昨年大きな被害を出した、台風10号からの災害復旧」と即答する。「国東エリアは、災害による被害がいままで比較的少なかったエリアだが、昨年は甚大な被害に見舞われた。引き続き災害復旧関連の発注が続くので、協力をお願いしたい」と話す。いつ来るか分からない災害、それに備えることの大切さ―それを改めて考えさせられたと語った。
次いで挙げたのが、杵築と国東にまたがる治水ダム「安岐ダム」の再生事業だ。1971(昭和46)年に完成した安岐ダムは、近年の大雨災害に対応できるよう治水能力強化のため、堤体のかさ上げ事業に着手している。「昨年は27年ぶりに緊急放流が行われるなど対策は待ったなしの状態だ。2039年度の完成へ向け、着実に進めていく」と力を込める。今年度から、同事務所の建設・保全課に「ダム再生推進班」という専任組織も新たに設置された。山口所長の経歴を見ると、河川課、竹田ダム、玉来ダム建設事務所など、ダム関係の勤務歴が多い。「経歴から、この事業推進を期待されての配属かもしれない」と苦笑する。
地域を支える協力会社に対して、災害対応への感謝の言葉を重ねて述べた後、「土木事務所は、地域の総合防災センターとしての役割も持つ。今後も地域の安全安心な生活を守るため、建設業の皆さんと一緒になって取り組んで行きたい」と述べた。併せて「地元の国東高校環境土木科生徒のインターンシップ受け入れにも協力いただき、感謝している。今後も多くの若い世代に業界へ興味を持ってもらえるよう、普通科の生徒へのPRにも力を入れていく必要があると思う」とも語った。
趣味はウオーキング。健康のため、毎日往復4㌔の道のりを歩いて出勤している。「まだまだ。昔は多い日には10㌔は歩いていた」と自分を戒める。家族と離れて単身赴任中の56歳。