楠野 貴大さん(中津日田道路建設室長)
2025年05月14日
熊本大学卒業後、1996年に入庁。日田土木事務所を初任地として、中津土木、宇佐土木、県建設政策課、日田土木、大分土木河川砂防課長などを経て、今年4月から現職。
1996年に入庁した楠野貴大室長。初任地は、日田土木事務所で4年間を過ごして以来、通算3度目の赴任となる。2022、23年度にも在籍しており「1年ぶりに戻ってきた形です。今回で7年目になりますが、初任地でもあり、最も長く過ごした場所。やはり思い入れがあります」と穏やかに話す。毎年5月に行われる川開き観光祭の花火大会を家族で楽しみに訪れており「地域の風情とにぎわいを感じられる、大好きな行事の一つ」と語る。
これまでに日田土木を初任地として、中津土木、宇佐土木、県建設政策課、大分土木の河川砂防課長など六つの土木事務所を経験。中でも記憶に残っているのは、宇佐土木在任時に手掛けた、県内初のラウンドアバウトの整備事業だ。重大事故の削減が期待される一方、導入初期は不安や反対意見も多く、とりわけ視覚障がい者への対応には力を入れたと語る。「凹凸をつけた図面を自作して説明に伺ったり、視覚障がい者の方と一緒に北九州の現地を歩いたりと、現場に足を運んで理解を得る努力を重ねた」と話した。
現在は中津日田道路建設室長として、1号トンネルの本坑・避難坑掘削工事や、今後の用地取得などを担う。「一昨年はトンネル工事で突発湧水があり周辺地域で井戸の水位低下などの影響が出た。地域の方が安心して生活できるよう、丁寧に説明し対応することが重要だ」とした上で、「今後、用地取得を含めた全体のマネジメントを進め、早期完成に向けて力を尽くしたい」と意欲を見せる。また日田側と中津側の両方が関わる広域プロジェクトのため、建設室のメンバーと共に中津へ赴き、課題を共有し合う場も持った。「対話と顔の見える関係が大切だ。一体感を持って事業を進めたい」と語る。
職員には「一人で抱え込まない」ことの大切さを伝えた。「若手職員も多くいるが、困ったことは遠慮なく周囲に相談して、風通しよく業務を進めてほしい」と、チームワーク重視の姿勢を示す。
建設業界に対しては、2023年7月の豪雨災害での対応を振り返りながら、信頼と感謝を口にする。「豪雨では、小野地区や鶴河内地区などで県道が被災し、集落が孤立する事態となった。地元の建設業協会を中心に迅速な対応が行われ、二日ほどで孤立を解消することができた。まさに地域の守り手だと実感し、底力を感じた」と話し、今後も「魅力発信なども含め、一緒に頑張っていきたい」と語った。
趣味は卓球で、県庁卓球部の部長と県卓球連盟の常任理事を務めている。試合への出場は少なくなったとのことだが、週1回の練習は今も継続しているという。国東市出身の51歳。
これまでに日田土木を初任地として、中津土木、宇佐土木、県建設政策課、大分土木の河川砂防課長など六つの土木事務所を経験。中でも記憶に残っているのは、宇佐土木在任時に手掛けた、県内初のラウンドアバウトの整備事業だ。重大事故の削減が期待される一方、導入初期は不安や反対意見も多く、とりわけ視覚障がい者への対応には力を入れたと語る。「凹凸をつけた図面を自作して説明に伺ったり、視覚障がい者の方と一緒に北九州の現地を歩いたりと、現場に足を運んで理解を得る努力を重ねた」と話した。
現在は中津日田道路建設室長として、1号トンネルの本坑・避難坑掘削工事や、今後の用地取得などを担う。「一昨年はトンネル工事で突発湧水があり周辺地域で井戸の水位低下などの影響が出た。地域の方が安心して生活できるよう、丁寧に説明し対応することが重要だ」とした上で、「今後、用地取得を含めた全体のマネジメントを進め、早期完成に向けて力を尽くしたい」と意欲を見せる。また日田側と中津側の両方が関わる広域プロジェクトのため、建設室のメンバーと共に中津へ赴き、課題を共有し合う場も持った。「対話と顔の見える関係が大切だ。一体感を持って事業を進めたい」と語る。
職員には「一人で抱え込まない」ことの大切さを伝えた。「若手職員も多くいるが、困ったことは遠慮なく周囲に相談して、風通しよく業務を進めてほしい」と、チームワーク重視の姿勢を示す。
建設業界に対しては、2023年7月の豪雨災害での対応を振り返りながら、信頼と感謝を口にする。「豪雨では、小野地区や鶴河内地区などで県道が被災し、集落が孤立する事態となった。地元の建設業協会を中心に迅速な対応が行われ、二日ほどで孤立を解消することができた。まさに地域の守り手だと実感し、底力を感じた」と話し、今後も「魅力発信なども含め、一緒に頑張っていきたい」と語った。
趣味は卓球で、県庁卓球部の部長と県卓球連盟の常任理事を務めている。試合への出場は少なくなったとのことだが、週1回の練習は今も継続しているという。国東市出身の51歳。