石川 正史さん(津久見市長)
2025年01月10日
1999年3月法政大学経済学部経済学科卒業。99年4月KRY山口放送入社。2006年4月OBS大分放送入社。18年~津久見市・㈱タイセイ(現㈱cotta)入社。23年12月津久見市長就任。48歳。
市長に就任して1年が経過。「地元の放送局でアナウンサー・ディレクターをしていたが、2018年、家業に関連のあるお菓子・パンの材料や資材をインターネット通販している津久見市の㈱cottaに転職。津久見市で仕事をする中で、人口もまちなかの店舗も年々減っていく様子を目の当たりにし、『地域を何とかしたい』と思い市長選に立候補した」とその一念で職務に集中している。
抱える課題は多い。「地方自治体の財政状況は極めて厳しいと実感している。少子・高齢化は全国的な課題ではあるが、まずは観光などによる『関係交流人口の増加』を目指したい。ミカン・マグロ・モイカの食観光、石灰石・セメントを軸とした産業観光、豊後水道河津桜、つくみイルカ島、保戸島などの観光資源は全国・世界に向けて勝負できると感じている」。
また、「市唯一の高校である津久見高校は甲子園で2回優勝した歴史がある。野球をはじめとして、スポーツが盛んな土地柄である。そうしたことを背景に、津久見市民球場のネーミングライツを公募すると、太平洋セメント津久見スタジアムの愛称が決まった。同球場と屋内練習場では、24年1月から3月にかけて、韓国の高校や関東・関西の大学野球部がそれぞれ数週間から1カ月に渡り合宿をした。25年も合宿が予定されており、今後もスポーツによるまちづくりにつなげるため、地域と連携し、スポーツ団体などの誘客に注力していきたい」と策を練る。
インフラの整備では、「24年4月に実施した『津久見市役所の整備に関する住民投票』の結果を尊重し、新庁舎の移転場所を『津久見港埋立地』に決めた。建物は柱頭免震構造を採用しており、津波避難ビルとしての機能も備えた施設として建設中。同時進行となるが、移転作業などについても検討を進めていく」と話す。
「県内2例目となる『ラウンドアバウト(環状交差点)』の工事を進めている。供用開始後のスムーズな通行のためには、交差点の通行方法の周知や安全対策が重要であるため、関係機関と連携・協力して安全な道路環境整備に努めていく」と述べた。
また「小学校校舎の長寿命化改修事業については、子どもたちが安全・安心で、快適に過ごすことのできる学習環境の整備に向けて、取り組みを進めていきたい。全てに共通するが、物価高騰による事業費の増大などについても懸念されることから、財源について慎重に考えていく必要があると思っている」―と3点を挙げた。
懸案だった副市長に、25年1月から元県職員の石井修三氏に就任していただいた。「これから、市長、副市長、職員が一体となって各取り組みを地道に進めていきたい」と力強く結んだ。
抱える課題は多い。「地方自治体の財政状況は極めて厳しいと実感している。少子・高齢化は全国的な課題ではあるが、まずは観光などによる『関係交流人口の増加』を目指したい。ミカン・マグロ・モイカの食観光、石灰石・セメントを軸とした産業観光、豊後水道河津桜、つくみイルカ島、保戸島などの観光資源は全国・世界に向けて勝負できると感じている」。
また、「市唯一の高校である津久見高校は甲子園で2回優勝した歴史がある。野球をはじめとして、スポーツが盛んな土地柄である。そうしたことを背景に、津久見市民球場のネーミングライツを公募すると、太平洋セメント津久見スタジアムの愛称が決まった。同球場と屋内練習場では、24年1月から3月にかけて、韓国の高校や関東・関西の大学野球部がそれぞれ数週間から1カ月に渡り合宿をした。25年も合宿が予定されており、今後もスポーツによるまちづくりにつなげるため、地域と連携し、スポーツ団体などの誘客に注力していきたい」と策を練る。
インフラの整備では、「24年4月に実施した『津久見市役所の整備に関する住民投票』の結果を尊重し、新庁舎の移転場所を『津久見港埋立地』に決めた。建物は柱頭免震構造を採用しており、津波避難ビルとしての機能も備えた施設として建設中。同時進行となるが、移転作業などについても検討を進めていく」と話す。
「県内2例目となる『ラウンドアバウト(環状交差点)』の工事を進めている。供用開始後のスムーズな通行のためには、交差点の通行方法の周知や安全対策が重要であるため、関係機関と連携・協力して安全な道路環境整備に努めていく」と述べた。
また「小学校校舎の長寿命化改修事業については、子どもたちが安全・安心で、快適に過ごすことのできる学習環境の整備に向けて、取り組みを進めていきたい。全てに共通するが、物価高騰による事業費の増大などについても懸念されることから、財源について慎重に考えていく必要があると思っている」―と3点を挙げた。
懸案だった副市長に、25年1月から元県職員の石井修三氏に就任していただいた。「これから、市長、副市長、職員が一体となって各取り組みを地道に進めていきたい」と力強く結んだ。