大分建設新聞

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玉来ダム本体工事が土木賞 2024・日建連表彰〈日建連〉無料

行事・講習会・表彰全国・県外
2024年12月10日
 日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は11月29日、「日建連表彰2024」の表彰式を都内で開き、宮本会長が第5回土木賞の受賞プロジェクト12件と第65回BCS賞の受賞作品15件の関係者に表彰状を贈った。
 県関係では、竹田市に建設した玉来ダム本体建設工事が大分川ダム建設工事に次いで2例目となる土木賞を受賞した。1991年の着手から31年の歳月をかけて2022年に竣工したもので、㈱建設技術研究所が設計し、大成・菅・友岡特定建設工事共同企業体が施工、関係者は㈱高山組、玉石重機㈱、日特建設㈱、成豊建設㈱、㈱ヤマウとなっている。
 受賞理由は度重なる洪水被害を受けた竹田市民への安心・安全を提供するダム建設事業。ダムサイトに不向きな地質条件の中、造成アバットメント(人工岩盤)による安定性確保、超高透水性層に対する複列カーテングラウチングによる遮水層構築など、多くの課題を克服し、貴重種の移植など環境面へも尽力するなどさまざまな工夫によりダムを構築したことによる。
 宮本会長は「受賞した27件が地域社会の中で末永く親しまれ、建設産業に対する理解が広がることを期待する」と話した。
 来賓として出席した吉岡幹夫国土交通事務次官は「受賞プロジェクト、受賞作品が高い技術力を内外に知らしめ、さらには若い世代の心を動かして土木・建築業界への入職や定着につながることを願ってやまない」と、中野洋昌国交相のあいさつを代読した。
 土木賞の受賞者を代表し「東海道線支線南2地区路盤新設他工事」(大阪市)の西日本旅客鉄道㈱大阪工事事務所の森清裕与之所長があいさつ。この工事では、JR東海道線支線を工事桁で受け替え、下部を掘削して新たな切り替え支線を構築。狭隘な施工箇所に位置する制約の多い施工だったため、同社管内で初の直下切り替えを採用したが「15時間以内に撤去工事を完了し、予定通り地下化切り替えを実現できた」と工事関係者に感謝した。
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