大分建設新聞

ニュース記事

建築の未来を考える JIA・建築家大会〈2024別府〉無料

行事・講習会・表彰別国地区
2024年12月04日
 日本建築家協会(JIA、佐藤尚巳会長)は11月28~30日の3日間、別府市山の手のビーコンプラザをメイン会場とする、全国大会「JIA建築家大会2024別府『建築の未来』」を開催した。期間中はメイン会場の他、大分市内のアートプラザ、県立図書館、別府温泉街などでさまざまなシンポジウムが開かれ、参加した多くの建築家や関係者、一般参加者などが意見を交わし、建築の未来に対する意識の醸成が図られた。
 大会は、現代建築や都市環境を取り巻く諸問題を取り上げこれを議論し、意見を交換する開かれた場の提供を目的に開催。世界で活躍する優れた建築家などを招待し、大会テーマに関する基調講演やシンポジウム、パネルディスカッション、また一般参加も可能な町歩きを含む「まちづくりワークショップ」、展示企画展などさまざまなプログラムが実施された。
 28日、大分市アートプラザで開かれたシンポジウム「建築の未来Ⅰ」では、元西日本工業大学教授の西岡弘氏が「磯崎新・根堀り葉堀り」と題して講演。
 昨年末に亡くなった県出身の建築家・磯崎新の弟子として、共に関わった作品の逸話、大きく四つの期に分けられる磯崎作品の各期のコンセプトなどについて話した。
 また、前大分市立美術館館長の菅章氏が、磯崎新の建築外的思考について講演。 同館長時代に、建築と都市計画の分野で磯崎氏と交流があり、大分駅前の祝祭の広場を計画した時の模型展示や、磯崎氏の建築をテーマとしたさまざまな企画展を開催してきたエピソード、建築家以外の思想家や著者としての一面などを紹介した。
 同会場には、業界関係者や一般など約70人が来場。磯崎氏が設計したアートプラザの館内で、その功績や、建築と向き合ってきたその姿勢に思いを馳せた。
フォトコン結果発表
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP