大分建設新聞

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「MJK」をキーワードに 土地改良2団体・4項目を要望無料

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2024年12月03日
 大分県土地改良事業団体連合会の義経賢二会長(県土地改良政治連盟会長)と大分県土地改良建設研究会の利光正臣会長(同副会長)は先に、九州農政局を訪れて、細井和夫農村振興部長に土地改良事業の発注に関する要望書を提出した。
 要望は「多様な現場条件に柔軟に対応できる諸経費の見直し」「ため池工事など大規模土工の工事の稼働日数、稼働時間について」「ICT施工の建設機械の経費について」など4項目。
 冒頭、義経会長が農政局の真摯な対応で改善が図られていることにお礼を述べ、今回の要望活動の重要性を説明。また、利光会長が「M(儲かる)J(持続できる)K(希望の持てる)をキーワードとした建設研究会の運営方針を話し、要望項目の説明を行った。
 これに対し、要望を受けた九州農政局の細井部長は、要望事項に対し理解を示したほか、青木龍太郎設計課長をはじめ担当課が「改善を図りたい」「本省に伝える」など、踏み込んだ回答を示し、要望活動の効果が期待された。
 要望に対する回答は、次の通り。
 ―多様な現場条件に柔軟かつ無理のない対応が可能な諸経費の見直しについて
▽工期の延長などに伴う増加費用について=国営事業では、14日以上の中断は経費の変更に応じている。それぞれの現場での事案については検討中であるので時間をいただきたい
▽ため池工事など工期が長期間にわたる工事の現場管理費について=中山間地域での工事費を5000万円で200万円程度増額となるように本年度改定した。諸経費動向調査に十分対応して、声を上げてほしい
 ―ため池工事など大規模土工の稼働日数、稼働時間について
▽現場の日照時間や降雨による乾燥時間などを考慮した補正の検討について、本省に伝えているが、2023年度から堤体の歩掛調査を進めている。九州農政局では、降雨パターンを過去5年間のデータに改定するよう検討している
 ―ICT施工の建設機械の経費について
▽本省に伝えている
 ―駅館川農地整備事業所の発注設計書について
▽当初設計は概略設計で発注し、農家の要望に応じた詳細設計を行うようにしているので、発注図面に既設構造物との取り付けなどに食い違いが生じた事案があると思われる。
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