大分建設新聞

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大蘇ダムの機能を学習 竹田市立荻小4年生無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2024年10月22日
 竹田市立荻小学校(森陽子校長)は17日、4年生21人を対象にダムの役割と農業水利などについて学ぶ出前授業を行った。大蘇ダム(熊本県産山村)の規模や機能のほか、地元農業を支える畑地かんがいの仕組みなどを学習した。
 同授業には、荻柏原土地改良区、大野川上流地域維持管理協議会、県大野川上流開発事業事務所、市農林整備課の職員らが出席。
 ダム操作室で児童は、同協議会の久良勇翔さんから同ダムについて説明を受けた。ダムの標高は675㍍、堤体の高さは約70㍍、長さ約260㍍、有効貯水量約430万㌧で2019年に建設された。農業用に使う水をためて必要な量を荻町に送水する「畑地かんがい」を行っていることや、大谷ダムの水供給が少なくなると大蘇ダムが補助する―といった話をすると、興味深そうに耳を傾けていた。
 また、監視カメラ制御のハンドル操作や放水ゲートの開閉、監査路内の見学をして、ダムのさまざまな機能も体験した。
 そのほか、荻町政所のトマト農家で栽培ハウスを見学。同ダムから送られた水を使って4000本のトマトを育てている状況を見学した。
 児童の中村夢歩さんは「ダムがあるから地元のトマトがおいしく食べられることを知った。これからも水を大切にしたい」と話していた。
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