大分県は11日、大分市内で「おおいた働き方改革」トップセミナーを開き、働き方改革推進優良企業に建設関係から３社が受賞した。
　セミナーには、各企業の代表者など約90人が参加。佐藤樹一郎知事が「各社の優れた事例を学び、働き方改革を活性化してほしい」とあいさつ。
　働き方改革推進優良企業表彰があり、表彰５社のうち、建設関係から佐藤土木㈱（大分市、平島武士社長）、サンワテック㈱（同、岩尾雅史社長）、㈱大和電業社（同、大西康生社長）の３社が受賞。各社の代表が自社の事例を紹介したほか、講演で、㈱ＩＴ武装コンサルティングの工藤崇社長が「働き方改革実現のための『ＤＸのすすめ』」と題し、中小企業が取り組むべきＤＸや、経営を楽にするＤＸなどについて説明した。
　建設各社の表彰理由は次の通り。
▽佐藤土木＝成果だけでなく過程や意欲も評価するインセンティブ手当の導入、完全週休２日制、年次有給休暇を半日単位で取得可能、男性育休取得促進のために１カ月以内の育休期間は給与を全額支給など
▽サンワテック＝障がい者雇用など多様な人材活躍を推進、年２回の面談で各個人にあった働き方を柔軟に対応、年間休日の増加、男性育休取得促進のために対象者へ個別支援など
▽大和電業社＝子育て世代や若手社員の意見の取り入れ、社内教育制度の整備、ＤＸ推進室を設けて業務効率化、年次有給休暇を時間単位で取得可能、短時間勤務・在宅勤務制度の導入など。