大分建設新聞

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大谷ダムなど見学 竹田市立荻小学校4年生無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2024年10月15日
 竹田市立荻小学校(森陽子校長)は8日、4年生21人を対象にダムの役割と農業水利などについて学ぶ出前授業を行った。大谷ダム(熊本県高森町)と小水力発電施設(荻町宮平)を見学して、県内でも有数の生産地である地元の農業に興味や関心を深めた。
 同授業には、荻柏原土地改良区、大野川上流地域維持管理協議会、県大野川上流開発事業事務所、市農林整備課ら職員が出席。
 現地で同改良区の高橋将さんが、大谷ダムについて、堤体の高さは約26㍍、長さ98・6㍍、有効貯水量約150万㌧で1940年に建設され、農業用に使う水を貯めて必要な量を荻町に送水している、また、大雨により土砂がダムの底にたまっているため、機械で掘り上げる工事が計画されている―といった話をすると、児童らは興味深そうに耳を傾けていた。
 次に、小水力発電施設(荻柏発電所)では、▽水の勢いを利用して水車(タービン)を回し、発電機を動かして電気をつくっている▽1時間に324㌔㍗、1年間では188万㌔㍗発電し、427世帯分の発電能力がある―などの説明を受け、施設内の発電機を間近に見ながら機械の仕組みも学んだ。
 荻柏原土地改良区の佐藤慶一理事長は「先人の苦労と水の大切さを感じてほしい」。森校長は「今後、総合学習の成果をまとめて発表する機会もあるので、今日の見学会の体験を役立てたい」と話していた。
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