大分建設新聞

ニュース記事

高山組の現場で新技術 若手職員の合同研修会無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2024年09月30日
 竹田・佐伯の両土木事務所は先に、職員の若手技術者を対象に竹田市内で新技術の合同研修会を開いた。タブレットに設計データなどを3D表示するアプリ「AR(拡張現実)」、ボックスカルバートをレール上の台車に設置・搬送して据え付ける「BCCS工法」の特徴や現場での活用法などを学んだ。
 佐伯土木から5人、竹田土木から13人の若手技術者が参加。同工法で施工している㈱高山組(竹田市、高山茂明社長)の協力を得た。
 初めに、工事現場近くの施設で竹田土木の大賀昭広次長が「最新ICT技術の導入は、建設業の課題である担い手不足の解消にもつながると期待される。県内でも珍しい技術を学ぶ場を設けていただいたことに感謝する。しっかり学んでほしい」とあいさつ。
 続いて、同事務所の牧浩平担当監督員が今年3月末に竹田市荻町恵良原で事業が始まった工事現場(令和5年度防災単自竹100号災害防除工事)について概要を説明、続いて、高山組工事課長の神田達也現場代理人が施工管理の取り組みを述べた。また、BCCS工法(台車搬送型横引工法)について、水谷建設工業㈱(福岡県田川市、後藤義信社長)の田中誠一技術課長から施工手順、施工実績のほか、ARの技術と活用法については、高山組工事管理室の和田貫汰さんが話した。
 現場では2班に分かれて、ARとBCCS工法を実際に見学し、ボックスカルバートの据付を間近で見たり、タブレットに表示される施工データを興味深そうに確認した。
 若手技術者からは「ARの可能性は、今後の技術向上によって飛躍的に高まるのでは」「ARを聞いたことはあったが、実際に活用しているのは初めて見た。大変貴重な体験になった」「BCCS工法自体を初めて知り、現場での使われ方が見学できてよかった」―などの感想が聞かれた。
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP