大分建設新聞

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演芸場改修、完了 別府ケーブルラクテンチ無料

行事・講習会・表彰別国地区
2024年09月30日
 別府市流川通りにある遊園地「ラクテンチ(西貴之社長)」で先に、開園95周年の開園日に合わせ、園内にあった「演芸場」の改修工事が完了したことを祝うセレモニーが開かれた。
 また、園の名称を「別府ケーブルラクテンチ」へ変更する旨が発表され、長野恭紘市長をはじめとする来賓、関係者らが集まり、施設のリニューアルを祝った。
 別府ケーブルラクテンチは1929年に開園し、今年で95周年を迎える「九州最古の遊園地」として知られている。年間約20万人の来園があり、運営は2018年より㈱西石油グループが行っている。
 今回改修が行われたのは、園内にあった56(昭和31)年建設、RC造地上3階地下3階建て延べ約2000平方㍍の「ラクテンチ演芸場」。昭和時代に歌劇団などによる公演の場として利用されていたが、近年は老朽化もあり閉鎖されていた。
 演芸場は、地上2・3階部分の客席やステージを改修、音響や照明設備を入れ替えたほか、内外装、塗装のやり替えなどを行った。客席は既存の椅子を再利用し、昭和の雰囲気を残した。最大収容人数は300人。設計は㈱大洋設計(大分市)が、施工は主に長幸建設㈱(別府市)が請け負った。事業費は非公表。
 また地下1階には、別府温泉を全国へ広めた、別府観光の父・油屋熊八について学べる「油屋熊八ミュージアム」、地下2階には同園の歴史を辿るパネルなどが展示された「ラクテンチミュージアム」が整備された。
 セレモニーでは、西社長が「昭和の歴史あるものを後世に伝え、同時にこれからの文化発信の場としていきたい。多くの来園者の笑顔と思い出に刻まれる、唯一無二の場所にしていきたい」とあいさつ。関係者らがテープカットを行い、施設のリニューアルと園の新しい門出を祝った。
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