大分建設新聞

ニュース記事

進路選択に生かして 大工2年生が現場実習無料

社会貢献・人材育成大分地区
2024年09月18日
 大分工業高校建築科の2年生39人は、県建設業協会の協力を得て、11~13日の3日間、県内各地の建築現場でインターンシップ(現場実習)をした。
 10日、生徒を受け入れる企業担当者が出席して開校式。円福秀樹校長が「これまで蓄えた知識を顧みるよいチャンスだ。また、働く人を間近に見ることで、働く意義を感じてほしい」とあいさつ。
 生徒代表の長野倖大(こうだい)さんが「実習での経験を今後の進路選択や学習に生かしたい」と決意を述べた。
 11日からは、生徒が各企業の本社や現場を訪問。新成建設㈱(大分市)は生徒2人を受け入れ、同社で安全対策や設計などを学び、積算を実習。翌12日は、大分市内の「サンロージュ大分駅前新築工事」現場で、板井一雄現場主任から工事概要の説明、広瀬裕司現場所長から光波測量機器の指導を受けたほか、午後からは生コン工場などを見学した。13日も同現場で、設計図や施工図の見方、工事写真の撮り方などを教わり、同社が施工する他の現場や鉄筋工場などを見学した。
 生徒の安部諒雅(りょうが)さんは「実際に体験して学んでいきたいので、現場実習は自分にとって有意義だ。今後は木材に触れられる環境に従事したい」、越川桜羽(おとは)さんは「BLOCKSに行った時、現場は女性に配慮されており心配なく就職できることを知った。先輩たちがやりがいと誇りを持って仕事している姿に憧れた。今回も多くのことを学びたい」と話した。
 板井現場主任は「今日の実習が生徒たちの学びの糧になり、進路決定に生かしてほしい」と期待を寄せた。
 協力した協会員は、梅林建設㈱、㈱大分みらい建設、㈱熊野建設、後藤建設㈱、㈱佐伯建設、三光建設工業㈱、新成建設㈱、㈱菅組、㈱利根建設、ナカノス建設工業㈱、長幸建設㈱、平倉建設㈱、㈱平和建設、豊國建設㈱、㈱松井組、森田建設㈱、㈱和田組―の17社。
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