大分建設新聞

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楊志館の3年生3人が快挙 難関の第一種電気に合格無料

製品・技術・企業大分地区
2024年09月11日
 楊志館高校工業科マルチエンジニアコース3年生の渡辺眞也さん(メカトロブース〈専攻〉)、大盛蒼太さん(プロダクトデザインブース)、那須惺斗さん(機械加工ブース)の3人が、高校生には難関資格となる「第一種電気工事士」に合格した。
 電気工事士には第一種と第二種があり、第一種は、500㌔㍗未満の工場やビルなど大きな電気設備の工事ができる資格。第二種は、工業系高校生や専門学生など、これから電気工事業界に就職を目指す受験者が多い。一方、第一種はすでに電気工事に従事している人が多く、実務経験のない現役高校生が合格するには、難度が高い資格となる。
 合格した3人は、電気関係を専門に学ぶ生徒ではない。1・2年生時に電気工事士のほか、機械加工、メカトロ、自動車工学などを幅広く学び、3年生時に将来を見据え、機械加工、総合工作、メカトロ、自動車(塗装)、プロダクトデザインの中から専攻(ブース)を選択する。
 渡辺さんは「父親が電気関係で働いている姿を見て、同じ仕事に就きたいと考えた」と話し、今後も電気関係を学べる専門学校へ進学する。
 また、大盛さんは「電線の接続、計算の楽しさを知り、電気の資格を取りたいと思った。就職活動にも資格は必要」と述べ、那須さんは「将来、電気工事士になりたくて資格を取得した」として、それぞれ大分市内の電気工事会社への就職を希望する。
 3人に大きな影響を与えたのが、野田隆文非常勤講師が準備した教材と指導の素晴らしさだ。この教材のみで勉強して資格を取得したという。
 野田講師は「性格は一人一人違うが、自学と補修のみで合格を勝ち取った。今後、それぞれの道で活躍してほしい」と期待を寄せた。
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