大分建設新聞

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金属アーク溶接主任者 講習受講を呼び掛け無料

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2024年09月10日
 建災防県支部は、7月から「金属アーク溶接等作業主任者限定技能講習」を開いている。今後は、11月18日、2025年1月15日、同2月17日に大分市のホルトホールで開かれる。
 金属をアーク溶接する作業などで発生する「溶接ヒューム」が、神経障害や健康被害を及ぼす恐れがあることから、労働安全衛生法施行令や特定化学物質障害予防規則などが改正され、22年4月以降、「特定化学物質等技能講習」を修了した者のうちから、「特定化学物質作業主任者」を選任しなければならなくなった。
 しかし、「特定講習」の受講者の多くが金属アーク溶接作業だけに従事することを踏まえ、労働安全衛生規則などが改正され、24年1月以降、「特定講習」の講習科目を金属アーク溶接作業に限定した「金属アーク溶接等作業主任者限定技能講習」が設けられた。
 金属アーク溶接講習は、従来の特定講習より講習日数が半分で済み、講習内容も金属アーク溶接に限定したものになる。「金属アーク溶接等作業主任者」は、各社ごとに必要なのではなく、各作業場ごとに選任が必要。例えば各階で作業する場合は、各階ごとに主任者が必要となる。
 6日に開かれた講習では、各講師が「作業方法改善」「関係法令」「健康障害及び予防措置」「保護具」について分かりやすく説明。受講者は講習後に修了試験を受け、合格者は作業主任者の資格を取得した。
 主催した建災防県支部の石川雅久専務理事は「本来、受講すべき会社の社員が講習に参加していない。決められた防塵マスクを着用しなければならない現場で、有効に機能しないマスクが使われていることもある。資格を持つ主任者を中心に安全安心な現場づくりをしてほしい」と、各社へ参加を呼び掛けている。
 詳しくは、建災防県支部(097〈538〉0745)まで。
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