大分建設新聞

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28日から取水制限 耶馬溪ダム水量低下無料

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2024年08月27日
 山国川から取水している利水関係者などで組織する、山国川中下流域水利用連絡協議会は26日、第2回幹事会を山国川河川事務所で開き、28日から山国川で取水制限を設けることを申し合わせた。
 山国川流域では少雨傾向が続いており、耶馬溪ダムの貯水量は26日午前9時現在で44・3%と日を追うごとに低下している。今年8月の山国川流域と耶馬溪ダム上流域の降雨量を見ると、山国川流域で6・8㍉、耶馬溪ダム上流域で5・8㍉と、いずれも過去約40年で最少を記録し、このまま雨が降らなければ9月中旬にも、ダム貯水率が0%になる可能性があるという。
 山国川河川事務所は、山国川の流量の低下を受け、流量維持のために1日から同ダムより下流域へ向けて、26日午前9時までに約540万立方㍍の水を供給。22日付で「山国川河川事務所渇水対策支部」を設置し、自治体や工場、土地改良区の利水関係者も節水の呼び掛け、独自の取水制限に取り組んでいる。
 耶馬溪ダムの貯水率が40%を下回ると山国川の取水制限となる。今週水曜日に貯水率が40%を下回ることが予測されるため、幹事会で水曜日から▽上水道は20%▽工業用水は70%▽農業用水は30%―の取水制限を申し合わせた。
 九州へ接近中の台風10号の降雨量によっては、取水制限の一時的中止、解除の可能性もあるとしたが、台風の影響が不明なため、利水関係者へはさらなるダムの貯水率低下に向けての準備も呼び掛けた。
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