大分建設新聞

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土木を学ぶオンライン講座 上野丘高生が写真で魅力発信無料

社会貢献・人材育成大分地区
2024年08月01日
 将来の職業選択を考えるきっかけづくりとして、普段は業界に触れることのない普通科の高校生に「現場写真撮影会」を通して、土木の魅力を伝えようと実施されている「青春ビルドプロジェクト」。県立上野丘高校で7月30日、デミー博士による事前オンライン講座が行われ、写真撮影会に参加する普通科2年生の4人(男子1人、女子3人)が受講した。
 同プロジェクトは、噂の土木応援チーム「デミーとマツ」のデミー博士(出水享長崎大学大学院教授)が国土交通省九州地方整備局(森田康夫局長)の協力を得て実施しているもので、建設業の認知度向上、イメージアップによる担い手確保を目指している。大分・長崎・佐賀の3県合同で実施しており、県からは3年連続で同校の写真部が参加する。
 オンライン講座は建設・土木について知った上で現場に出てもらおうと開講。デミー博士が自己紹介の後、「土木とは」という基礎的な内容をはじめ、土木業界が日々の生活にどれだけ欠かせない仕事であるか、また水道から出る安全な水や下水道の整備が日本の長寿社会を押し上げてきた実績などについても触れた。
 生徒たちは、日々の通学で使う道路、橋、学校などの建物にもその技術が生かされていることや、近年の業界ではDX化が進み、昔の土木のイメージとは異なってきていることなどについて知識を深めた。
 最後にデミー博士は「現場で感じたこと、驚いたことなどを、そのまま切り取って写真に表現してほしい。写真を見た土木関係者もやりがいになるので頑張って」と呼び掛けた。
 受講後、生徒の姫野芙愉子(ふゆこ)さんは「自然災害から土木が私たちを守ってくれていると思うとありがたみを感じる」、また西香野子さんは「土木は実生活に密接に関連する仕事だが、知ろうとしないと分からないんだと改めて感じ、視野が広がった」と話し、それぞれが土木の魅力が伝わるような写真を撮りたいと抱負を述べた。
 生徒たちは19日、大分川で行われている大分川管内河川維持管理工事(㈱センコー企画)と、大分市宮河内で行われている大野川宮河内地区掘削(その6)工事現場(柴田建設㈱)で写真撮影会を実施予定。撮影した写真については、本紙紙面での紹介、特設SNSアカウントでの掲載、写真展などを予定している。
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