大分建設新聞

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新環境センターに着工 起工式・6市長が安全祈願〈大分市〉無料

行事・講習会・表彰大分地区
2024年07月23日
 大分市は23日、同市上戸次の新環境センター建設予定地で起工式をした。大分市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後大野市、由布市から排出される一般廃棄物を広域処理する施設で、2027年9月完成を目指す。総事業費は895億5000万円。
 同センターは、大分市が所有する福宗環境センター、佐野清掃センターの老朽化が進行していること、また、大分都市広域圏の構成市である津久見市および豊後大野市の所有するごみ処理施設についても、更新時期が迫っていることから計画的に整備する必要が生じたため、新環境センターの建設を行うもの。
 敷地は約25・5㌶、全施設の延床面積約4万2000平方㍍。主な施設には、1日690㌧の可燃物処理が可能なエネルギー回収型廃棄物処理施設や、ペットボトルや缶・瓶などの再資源が1日59・4㌧処理できるマテリアルリサイクル推進施設のほか、家具や自転車の再生工房や見学コースなどを備えた環境啓発施設、ごみ焼却の余熱を利用した健康増進用プール、多目的ホールなどを備えた余熱利用施設、市民が直接ごみを搬入できるストックヤード棟などを建設する。
 施工は、設計施工監理を大有設計㈱、プラント機器設計施工監理を㈱日建技術コンサルタント、設計・施工は、代表企業の日鉄エンジニアリング㈱九州支社のほか、西松建設㈱九州支社、梅林建設㈱、平倉建設㈱JV、㈱クボタ。
 運営は、PFI・BTO方式(竣工時に所有権は公共へ移転)で、施工9社が構成する㈱大分クリーンシステムが約895億5000万円(うち施設整備費に約591億円)で請け負った。
 式には、6市長をはじめ、各地元選出の市議、市の環境・清掃施設の担当職員、地元関係者、設計施工関係者など約150人が出席。神事では、施主の足立信也大分市長がカマを、日鉄エンジニアリングの石倭行人社長がクワを、西松建設の細川雅一社長が宮本睦巳新環境センター工事事務所長を持ち手にクイを打ち込み、関係者が玉串をささげて工事の無事完成を祈願した。
 発注者の足立市長が「施工に関係する皆さんは現場の安全管理、周辺の安全対策に十分配慮いただくとともに、卓越した技術と豊富な経験を持って、素晴らしい施設にしたい」とあいさつ。
 続いて、施工者側から石倭社長が「工事が本格化するなか、施工者一同が無事故無災害で完工することに全力を尽くす」と話し、細川社長が「各社はこれまで培ってきた技術と経験、現場力を生かして全工期の無事故無災害、高い品質の建造物を引き渡せるよう一丸となって取り組みたい」と述べた。
 今後のスケジュールは、2025年7月にプラント工事に着手するなどして、26年度末に試運転を経て、27年9月末に竣工、10月からの供用開始を目指している。
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