大分建設新聞

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水の大切さ学ぶ 竹中小で出前授業〈ナナモリ〉無料

社会貢献・人材育成大分地区
2024年06月26日
 大分市松岡水資源再生センター監理者の㈱ナナモリ松岡事業所(甲斐範彦所長)は21日、同市の竹中小学校4年生6人の児童を対象に、下水道の役割について出前授業を行った。
 この出前授業は、下水処理場の役割を知ってもらうこと、加えてイメージアップを図ることを目的に、2014年から毎年実施している。10年目となる今年度は、同校を含む計5校の約320人を対象に授業を行う予定。同社によると、これまで延べ2549人の児童へ授業を行ってきたという。
 授業では、甲斐所長がオリジナルのスライドを使い、水資源の大切さ、下水道の役割とゆくえ、下水道がなかったらどうなるか、汚水を微生物がきれいにする方法などを、クイズを交えながら分かりやすく説明した。汚水処理の実験では、大野川から採取した水でそれぞれ1000倍に薄めた、牛乳、オレンジジュース、ソース、洗剤などのCOD(汚水をきれいにする酸素量、化学的酵素要求量)を簡易パックテストで調べる実験を行った。児童らは色の変化に驚きながら、楽しそうに取り組んだ。
 また、微生物を使って水をきれいにする実験では、処理場の仕組みを水槽で簡易的に再現。微生物に空気を送るモーターを止めると、数十分で濁った水が沈殿物と分かれきれいになった様子に歓声と驚きの表情を見せた。終わりに児童には同社から、天ぷら油・廃油処理袋がプレゼントされた。
 児童たちは「微生物が汚れを食べて、水をきれいにしてくれることを知った」「油の付着で下水管内が洞窟みたいになる」などと話していた。
 甲斐所長は「水資源の大切さや、下水道にとって油が大敵であることを知り、下水道への理解と関心を深めてほしい」と語った。
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