県警備業連盟（40社）は19日、大分市内で２０２４年度定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、林健理事長（㈲ダイケン警備保障社長）を再任した。
　会に先立ち、全国警備業連盟の青山幸恭理事長による講演会が行われた。業界には１万社、約58万人が従事しており、売り上げ的には３・５兆円規模となっているが、会社数が増えてきているのに売り上げは横ばいの状態が続いていること、労務費の価格転換、つまり発注者への価格交渉が進んでおらず、賃上げ要求の加速に追いついてない現状などを指摘し、顧客との交渉スキルを磨く研修や、省力化のためのＤＸ推進の必要性などについて強く訴えた。
　林理事長が「発足してまだ若い団体であるが、業界の地位向上のため、地域の安全安心のために、協力して活動を続けたい」とあいさつ。議事では、24年度の事業・予算案などが審議され、いずれも承認された。
　任期満了に伴う役員改選では、林理事長を再任した。副理事長の神田純也氏（㈱別大警備保障社長）ほか、全役員が再任となった。