大分建設新聞

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現場に潜むリスク抽出 就職は土木へ、大分高専無料

社会貢献・人材育成大分地区
2024年06月13日
 九建設計㈱大分支店の村岡馨技師長が講師を務める、大分工業高等専門学校都市・環境工学科4年生は4日、都市計画道路庄の原佐野線下郡工区の施工状況について大分土木事務所の担当者から講義を受けた。
 講義では、同事務所の日名子正明主幹が庄の原佐野線の橋梁下部工事の概要と、現場作業手順などをプロジェクターを使って説明した。その後、学生たちはグループに分かれて講義のテーマである、現場作業に潜む「落下物によるけが」「熱中症」「通行人が誤って立ち入り禁止区域に侵入してけがをする」などのリスク抽出を行った。
 受講した神河崇太さんは「実際の現場に即した形で危険をグループで考えたのが良かった」、また、女子学生からは「自分が将来就くかもしれない仕事の内容を深く考えられて勉強になった」と学習の成果を述べた。
 同校都市・環境工学科の工藤宗治准教授は「2~3年後には社会人になることから、学校では教えられない現場で起こっている問題などを、在学中にしっかり学んでもらうために外部講師を呼んでいる」と意義を強調し、村岡講師は「学生たちには、土木の成果は今後も地図に残る。現場の状況を知ることで、すごくやりがいのある仕事だと感じてほしい」と語った。
 また、日名子主幹は「土木の現場作業の難しさや、やりがいを伝えることで土木業界や県職員の希望者が増えるとうれしい」と期待を込めた。
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