大分建設新聞

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中九州道路の全線完成を 豊肥・地域期成会総会無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2024年06月05日
 豊肥・地域高規格道路建設促進期成会(会長・土居昌弘竹田市長)は3日、竹田市総合社会福祉センターで2024年度の定期総会を開いた。大分、豊後大野、竹田の3市が一丸となって中九州横断道路の早期完成に全力を挙げることで一致した。
 総会には、期成会会員、地元選出の国会議員、県議、市議など約60人が出席。土居会長が「全線開通に向けて、さらに気運が深まるよう会員各位が最優先で取り組んでほしい」とあいさつ。
 来賓で大分河川国道事務所の谷川征嗣所長は「中九州横断道路は、約37㌔が開通し、現在、約47㌔で事業を進めている。大分―犬飼間の事業化についても引き続き、早期の手続き完了に向けて進める」と進捗状況を説明。また、佐伯河川国道事務所の永田哲也所長は、竹田阿蘇道路の進捗を説明し「事業促進のためには地域の理解と協力、期成会の支援が必要になる」と呼び掛けた。
 また、佐藤樹一郎知事は「地域の声を強く訴え、国への要望に力強い支援をお願いする」と祝辞を寄せた。
 議事では、24年度の事業計画案として①中九州道の全線早期完成を関係機関に強く要望②大分―犬飼間の早期事業化と、地域の道路利活用効果が最大限に発揮されるICの設置③地方の声や実情に十分配慮した、安定的な予算確保―など5項目を承認した。
 同道路は、大分市から熊本市に至るまでの延長約120㌔の高規格道路として整備が進められている。これまで犬飼―竹田間(延長25・3㌔)と熊本県北側復旧道路(延長11・9㌔)の計37・2㌔が開通済み。
 一方、19年度に竹田阿蘇道路(延長22・5㌔)が事業化され一部工事に着手。昨年度は、大分―犬飼間(延長約18㌔)について事業妥当と判断され、今年度から都市計画・環境アセスメントを進めるための調査が行われる。熊本県側では滝室坂道路(延長6・3㌔)が26年度に完成予定。大津道路(延長約4・8㌔)、大津熊本道路(延長約13・8㌔)が事業化されている。
 これで供用区間・事業箇所・計画段階評価着手箇所の合計は、全線で約106・5㌔となり、未計画・未着手は約15㌔となった。
 期成会は、沿線地域の機運醸成のためリレーシンポジウムを竹田市、豊後大野市、大分市で開催しており、今年度は事務局を県に移し、開催する計画。
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