大分建設新聞

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砂防ダム工事にICT活用 明大工業が見学会無料

行事・講習会・表彰別国地区
2024年05月22日
 明大工業㈱(藤澤正浩社長)は15日、自社が施工する別府市の「境川6号砂防ダム第3期工事現場」で、ICT活用工事の現場見学会を開いた。参加者は建機を使用した技術を学び、ICTへの知識を一層深めた。
 見学会には、工事の発注者である別府土木事務所の若手職員を中心に約10人が参加した。
 初めに同社工事部の星野孝弘係長が、ICT活用工事の一連の流れを説明。UAV(ドローン)による写真撮影・測量と、TLS(地上型レーザースキャナー)を用いた三次元起工測量を行った後、床掘と盛土の三次元点群データなどを生成。次にデータを基に、切土部、盛土部などの三次元設計データを作成、設計データをICT建機に搭載し、GNSS(衛星測位システム)基準局の設置などを経てから、MC(マシンコントロール)バックホウやICT振動ローラーなどで施工を実施する。
 また、再度UAVによる写真撮影・測量などを実施し、データを基に出来形評価用データ、出来形帳票などを作成。各種三次元出来形管理などの施工・品質管理を行う―などを、資料を基に説明した。
 続けて、現場内を移動し、MCバックホウによる盛土材の敷きならしと、転圧機ICT4㌧振動ローラーによる土の締め固め(転圧回数の管理)を見学。
 参加者らは、設計データ通りにマシンが深さを自動で判別すること、ローラーが転圧を行った回数により画面上の色が変わり、一目で転圧回数が判明、締め固め場所の抜けがなくなる最新技術などを見学した。
 県はICT施工推進のため、10日からICT建設機械の購入や既存の建設機械で、ICT建設機械化するための後付け機器購入費用の補助申請を受け付けている。
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