大分建設新聞

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荷揚複合公共施設、完成 市役所周辺が活性化〈大分市〉無料

行事・講習会・表彰大分地区
2024年03月26日
 大分市は、2022年度から荷揚町小学校跡地で建設していた「市荷揚複合公共施設」が完成し、23日に竣工式と内覧会が開かれた。市役所別館の機能と、子育て交流センターなどが設置されたほか、飲食店などが入る「荷揚リンクスクエア」も4月1日から供用開始する予定で、市役所周辺の活性化が期待される。
 完成した同施設は、敷地9857・83平方㍍に7階建て、1・2階がRC造、2・3階は免震構造、3~7階部分SRC・S造のハイブリッド構造で延べ1万260平方㍍。3階から上層階は市役所別館の機能で、3階に子どもすこやか部を配置、4階に消防指令センター、5階が市防災危機管理課や市災害対策本部室となる。
 1・2階は市民交流の場で、1階に子育て交流センター府内こどもルーム、中高生の学習スペースなど、2階に大分中央公民館などが設けられた。市役所第二別館とは連絡橋でつながっており、利用者のスムーズな移動が可能となった。
 同施設は、環境負荷への低減を図るため、1万平方㍍以上の大規模建築物において全国的にも少ない「ZEB Ready」を取得した。
 また、市営荷揚立体駐車場(6階建てS造延べ7685平方㍍、駐車台数320台)と商業施設が入るテナント棟・荷揚リンクスクエア(S造2階建て延べ約1200平方㍍)も一体的に整備された。
 事業者は、九州電力㈱を代表とする大分荷揚リンクスクエア㈱。39年3月まで建物の維持管理、メンテナンスも請け負う。総事業費は、工事・維持管理費を含め約90億5000万円。
 式には、約65人が出席。足立信也市長が「市民サービスのさらなる向上、中心市街地のにぎわい創出、市の新たな魅力づくりに取り組んで行きたい」とあいさつ。
 事業者を代表して九州電力の池辺和弘社長が「市を代表するプロジェクトに携われたことに感謝する。引き続き市の発展に努力する」と話し、関係者がテープカットをして施設の完成を祝ったほか、内覧会には多くの人でにぎわった。
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