佐伯市は、市道府坂棚野線の青山棚野で堅田川に架かる棚野橋が老朽化したため架け替えを計画。２０１５年度から拡幅を進めていた橋が先ごろ完成。17日、旧橋の棚野地区側で開通記念式典をした。地元区長を含む代表者６人の手によるテープカットの後、参加者全員で田中利明市長を先頭に渡り初めをして新しい橋の完成を祝った。
　式典には行政、議会、地元、施工など各関係者が参加。田中利明市長が「地権者をはじめ地元の皆さまほか、工事関係者のおかげで、ゆったりと通れる新しい橋が完成した。新しく地域コミュニティーづくりに挑戦している青山地区の方々にとって、新しい橋が虹の架け橋となるよう祈念する」とあいさつ。工事関係者や橋銘板に揮毫した河野蒼央さん（明治小６年生）に田中市長から感謝状が贈られ式を終えた。
　旧橋は、１９６７年に完成。２０１０年度に実施した橋梁点検で、経年劣化により、早期の措置が必要とされたほか、幅員が３㍍と狭いため、利用者から４㌧車が通ると歩行者や自転車との離合ができなく危険など、早くから拡幅要望が上がっていた。これを受けた市は、15年12月に策定した第一次市総合計画後期基本計画に棚野橋架け替えを盛り込み実施時期の検討を始めた結果、現橋の上流約１００㍍に、鋼３桁間連続非合成版桁橋（橋長Ｌ＝81・６㍍、全幅員６・２㍍、有効幅員５㍍）の架け替えを計画した。
　市によると「15年度から始まった架け替え事業で、新しい橋が完成したが、これから24・25年度の２カ年事業で旧橋撤去工事の発注をする。このため事業期間は、15年度から25年度までの11カ年。事業費も旧橋撤去を含め約６億３００万円になる」と話している。
　施工などの業者は次の通り。（弊社調べ）
　〔委託〕
▽若鈴コンサルタンツ㈱大分事務所（橋梁詳細設計、橋梁撤去詳細設計）▽合同会社アースＲｉｋｋａ（路線測量）▽㈱建設コンサルタントサニー佐伯営業所（地質調査、道路詳細設計）▽㈱明成コンサルタント（用地測量）▽㈲折原不動産鑑定事務所（不動産鑑定評価）▽九建設計㈱（工作物算定）
　〔施工〕
▽丸和土木・南九建設ＪＶ（下部工〈Ｐ１・Ｐ２橋脚〉▽㈱小野明組（下部工〈Ａ１・Ａ２橋台〉）▽清本鉄工㈱（上部工〈鋼桁架設〉）▽小田開発工業㈱（上部工〈床版工〉）▽あすか工業（道路改良）▽佐伯建工㈱（同）▽㈲森建（同）▽㈱盛田組（同）。