県土木建築部と運営事務局のアイ・ジー・シー㈱は２日、ＢＬＯＣＫＳ（県建設産業女性活躍加速化促進事業）の成果発表会（ＢＬＯＣＫＳ　ＦＵＴＵＲＥ　ＬＯＵＮＧＥ）を大分市内で開催した。同事業は今年度で４年目となる。
　この日は、建設業に関心がある大分工業高校などの高校生、大分工業高等専門学校生、大学生らも特別参加し１５３人が出席。建設業界で働く女性をはじめ、建設会社の経営者らも参加した。
　発表会の主催者を代表して、三村一・県土木建築部長が「建設業は今、大きなうねりを持って変化している。そこには二つのエンジンがあり、一つはＤＸ。大分市内の事務所でマウスを動かすと、遠い現場でブルドーザーが動く時代が来ている。もう一つはＭＸ。その中心となるのは女性。『暑い寒い重たいきつい』といったイメージから、経営者の心が変わってきており、女性が重要になっている」とあいさつし、出席者に対して「感じてください。シンクロしてください」と呼び掛けた。
　この後、スキルアップコースを受講した女性６人がセミナーを通じて得た成果をそれぞれ発表した。ドローンコースを受講した三浦国土建設㈱管理部の豊田采加さんは「人前に出ることが苦手な私でしたが、このセミナーを通じて多くのことを得た。特に残業をなくす運動を呼び掛けることができて以前の自分ではできないことだった」などと発表した。
　また２０２２年度の受講生のアイディアからの提案が基になり、企画発行された冊子「ＢＬＯＣＫＳＹ」も参加者全員に配布された。
　同事業は、建設産業における女性活躍の場の拡大を目的に、トップリーダーズカンファレンスを12カ所で開催し２５１人が参加。専門的な知識を身に付け、建設業経営に生かすスキルアップセミナーを４コース６回行い、延べ55人が受講したほか、セミナー参加者を中心に交流会を３回開催している。