大分建設新聞

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ICT浚渫工を見学 海洋科学高2年生無料

行事・講習会・表彰大分地区
2024年03月12日
 ㈱安東建設(大分市、上田真生社長)は先に、県立海洋科学高等学校(臼杵市、鶴原誠二校長)の海洋科2年生を招いて工事現場見学会を行った。土木工事と最新のICT技術に触れてもらい、建設土木業界への理解を深めてもらうのが目的。
 現場は大分土木事務所が発注し、安東建設が請け負った大分港の乙津・坂ノ市地区の浚渫工事。
 生徒は、浚渫兼起重機船の第108志穂号(貨物積載能力2000㌧)に乗船。船内の会議室で職員から船の設備内容を、次に同事務所の赤野久志主任から事業説明を受けた。そして女性職員2人による安東建設の会社概要、ICT浚渫工について簡単な技術説明を聞き、ブリッジで大型クレーンに搭載したバケットで海底の土砂を浚渫する様子を見学すると、2班に分かれて4階の操作室でモニターを見ながら作業の進捗状況の解説を受けた。
 同船ではGNSS(衛星測位システム)からの位置情報やクレーン情報、深度情報などを取り込み、浚渫工事用に開発された超音波測深システムを使って掘り残しなく掘削し、計測したデータは3D表示することができる。ICT対応の最新施工管理システムにより、従来の浚渫作業に比べて経験の浅い若手職員でも無理のない施工が可能となった。
 見学後、航海コースの丸山海星さんは「操作室のモニターで作業状況を可視化できることを初めて知って驚いた」、機関コースの伊藤咲穂(さ ほ)さんは「土木を進路の選択肢の一つとして考えてみたい」と話した。
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