県は２月27日、県庁で２０２３年度「おおいた女性活躍推進事業者表彰」の表彰式と佐藤樹一郎知事との懇談会を開いた。建設業界から㈱センコー企画（大分市、阿南宣弘社長）、三浦国土建設㈱（大分市、三浦宏之社長）と大分キヤノンマテリアル㈱―の３社が表彰された。
　県は、女性の登用や働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでいる事業者を対象に知事表彰を行っており、３～５分間の紹介動画を県のポータルサイトにアップし周知活動をしている。
　センコー企画の表彰理由は、女性技術者の積極的な採用。19年度に初めて女性技術者を採用して以来５年間で１人から４人に増やした。また、現場事務所に女性を配置し、工事データ管理や書類作成、ドローン撮影などに従事することで、職域の拡大に努めていることも高評価。このほか子どもの学校行事などへの参加を奨励し、気兼ねなく有給休暇を取得できる環境を整備したり、産休・育休の説明などは取得経験のある女性社員が行い、安心して休暇に入ることができる支援体制も充実している。
　また、三浦国土建設は、建設業になじみの薄い商業高校などへの募集活動により、女性社員が５年間で３人から９人に、工事書類の作成補助や写真管理などを行う管理部に女性を配置し、職域の拡大に努めている点が評価された。さらに、管理部の女性社員による創意工夫を凝らした広報活動や地域貢献活動により、地域住民の建設工事に対するイメージアップにつなげていること、ＢＬＯＣＫＳ（建設産業女性活躍推進事業）への参加がきっかけで、自主的に他社や国土交通省の女性職員との交流会を実施している―なども高い評価につながった。
　佐藤知事は「女性の登用や、男女がともに働きやすい職場づくりにおける皆さま方の積極的な取り組みは、ほかの事業者の模範となるもの。女性が活躍し、輝く社会の実現に大きく貢献されるものと期待する」と感謝と期待感を表した。