豊後大野市が支援し指定管理を委任している清川町のＪＯＹ　ＶＩＬＬＡＧＥ㈱（江副雄貴社長）の宿泊施設「里の旅リゾート　ロッジきよかわ」の敷地内に、小屋型の新サウナ「なばサウナ」が完成、17日に披露式典が行われた。県や市の関係者、県会・市会議員、地域住民らが体験入浴などイベントに参加して祝った。
　市では、全国でも初めての「サウナのまち」宣言を行い、行政と各関係事業者らが一体となってサウナによる観光振興やまちづくりに取り組んでいる。シイタケの大分方言「なば」を使って地域の魅力を発信することで、地域産業全体への波及効果を生み出すことを目標にしている。
　なばサウナはＷ造11・１平方㍍、設計は㈱高橋洋一建築設計事務所（大分市）、建築は施設の施工・保守からスポーツ用品販売などを行う㈱スポーツジョイ（同、井尾文継社長）。各所に自然素材を使用したフィンランド式サウナで、「特に換気機能を向上させることで息苦しくないサウナ環境にこだわった」という。
　主催者の江副社長は「地元に支えられ、行政からの後押しもあり順調にサウナ利用者が増えている。なばサウナは（形を）シイタケに似せただけでなく、ストーブの薪はシイタケ原木の廃材で、サウナ利用者にはシイタケを使ったドリンクや加工食品を提供する。道の駅と連携して割引チケットをプレゼントするなど、なばサウナを通じて地域で循環を起こしていく」と未来戦略を示す。
　来賓あいさつでは、豊肥振興局の渕野勇局長、藤田敬副市長をはじめ、「道の駅きよかわ」の三浦俊荘駅長らがそれぞれ祝辞を述べた。
　式典では、おんせん県いいサウナ研究所の小野光治副会長らのバンド演奏や、なばサウナの体験入浴会をはじめ、イノシシ肉を使った芋煮会（協力：清川まちづくり協議会）や、清川中学１年生を招いてのシイタケ料理教室（協力：シイタケ生産・加工販売の㈱茂里商店）、シイタケ狩り体験（協力：県の林業研究部きのこグループ）など、生産農家・加工業者・小売業者と連携したイベントがにぎやかに行われた。
　サウナの料金は１人／２時間３５００円（税込み）。詳しくはロッジきよかわ（℡０９７４〈35〉３６０１）まで。