大分建設新聞

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事故を繰り返すな 杵築日出支部、安全パト無料

行事・講習会・表彰別国地区
2024年02月19日
 大建協杵築日出支部(上野公則支部長)は13日、管内5カ所の工事現場で災害防止安全点検のパトロールを実施した。現場の状況や使用している重機、また作業員の健康管理状況などもチェックし、迎える年度末を無災害で乗り越えることができるよう注意喚起した。
 パトロールには、大分労働基準監督署、建設業労働災害防止協会、別府土木事務所、東部振興局日出水利耕地事務所、杵築市役所、日出町役場から7人が、支部からは土木委員会、建築委員会、安全衛生指導員など14人が参加した。
 出発式では、支部の大庭浩司土木委員長が「県内の労災発生に歯止めの効かない状態が続いている。人手不足が叫ばれるが『危ない仕事』に人材は入ってこない。今日のパトロールで気付いた点を検討、反省し、1件の事故も起こさないという意識を現場に周知徹底したい」などあいさつ。
 現場パトロールは、日出町のR5豊岡地区避難路整備工事(㈲角野建設)、杵築市のR5道改半単別第7号道路改良工事(㈱ユーロード)、R5畑地化野田2工区区画整備工事(平成建設㈱)、R5・5災国河第234号河川災害復旧工事(㈱小松建設)、R5道補橋耐別第1―2号橋梁耐震補強工事(日伸建設工業㈱)の5カ所を点検した。
 各現場では、現場代理人が工事の概要を説明した後、全員で現場をチェック。整理整頓、安全掲示板の内容や注意看板の有無、使用重機の整備状況、高所作業時の足場設置、転落・墜落防止対策、現場で働く作業員の年齢を踏まえた健康チェック・声掛けの有無などを細かく点検して回った。
 パトロール終了後の講評では、大分労基署の柴田健一安全衛生課長が「どの現場も安全への見える化、ルールの見える化に取り組んでおり良好だった。一部、墜落防止対策の不十分が見られたが、過去の災害を繰り返さないように、改善とともに安全安心な現場を目指してほしい」と述べ、これからの完成工期が増える年度末を迎えるに当たって、一層の労働災害防止への意識向上を呼び掛けた。
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