大分建設新聞

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大工生が体験学習 ホーバー・たのうらら見学無料

行事・講習会・表彰大分地区
2024年02月02日
 県土木建築部は1月30日、大分工業高校(佐藤啓治校長)の土木科1年生38人を大分空港ホーバークラフト旅客ターミナル(駄原)と道の駅「たのうらら」(神崎)に招いて現場体験学習会を開いた。
 学習会は、近年、建設産業従事者の高齢化などで若い担い手の確保が喫緊の課題となっていることから、若年層に建設業への関心を深めてもらおうと土木建築学科を持つ高校の生徒を対象に開催しているもの。
 今回は、大分空港ホーバーターミナルでは、県土木建築部施設整備課の平清朗課長補佐から現場での注意事項を説明された後、災害時には1次避難所になるという展望台や、森林をイメージしてデザインされた旅客ターミナル施設などを見学。艇庫では、運航会社の大分第一ホーバードライブ㈱の整備士、大工OBでもある長屋景貴さんから説明を受けた後、実際にホーバークラフトに乗船し、艇の機能などを聞いた。
 その後、生徒たちは同市神崎に移動し、道の駅「たのうらら」で内装仕上げ中の工事現場を訪れ、㈱佐伯建設の広瀬一寛現場責任者(所長)から工事の概要などを聞き、工事中の施設内を見学、説明を受けた。
 午後は学校に戻り、㈱風雅の姫野英二郎代表取締役が「建築設計の仕事について」、県土木建築部建築住宅課の衞藤貴成主任が「行政建築技術者の仕事について」、㈱末宗組の野上伶奈さんが「建設業における女性活躍について」と題してそれぞれ講話し、生徒たちは熱心に聞いていた。
 終了後、生徒を代表して木原将和さんが「分かりやすい丁寧な説明と、普段体験できないことをさせていただいた機会をつくってくださり、ありがとうございました」とお礼を述べた。そのほかの生徒たちからは、「利用者のことを考えた設計の工夫などを知ることができた」、「鉄筋など普段は見られない建物の内部を見ることができて勉強になった」、「今回学んだことを、これからの授業や進路選択に生かしていきたい」など、現場体験学習会ならではの実感のこもった感想が上がっていた。
 引率した佐藤諒教諭は「建築現場を実際に見学し、大工OBなど現場従事者の話を聞くことは、生徒たちにとって非常に良い経験になった。学習会を通じてさらに興味と関心を持ってくれればと思う」と生徒たちに期待した。
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