大分労働局（佐藤広道局長）は25日、佐伯公共職業安定所で新たにユースエール企業に認定した佐伯市弥生の㈱盛田組（盛田浩史社長）に対し、ユースエール企業認定通知書の交付式をした。県内で認定中の企業は17社となった。
　同認定制度は、青少年の雇用促進などに関する法律に基づき、若者の採用・育成に積極的で、有給休暇取得実績などが一定の水準を満たし、若者の雇用管理状況が優良な中小企業を認定する制度。２０１５年10月から実施中。認定を受ければ公共調達における加点評価、日本政策金融公庫による低利融資が受けられるなど五つのメリットがある。
　式には、同安定所の甲斐昭臣所長ほか職員、企業側から盛田社長が出席。甲斐所長が認定通知書を読み上げ盛田社長に手渡した。盛田社長は「高齢化による人手不足が深刻になっている。とりわけ建設業界では若者の入職率が悪い。また、24年問題が差し迫っている中、頂いた認定を励みに、盛田組で働いて良かったと思われるような会社にしていきたい」と決意を述べた。
　同社の特長は、従業員の声が全て社長まで届く、明るく風通しの良い職場がモットー。最年長の69歳～最年少25歳までの、ベテランと若手が力を合わせて、70歳になっても働ける制度を計画中。有給休暇を申請しやすい雰囲気づくりや職場環境の整備に努め、有給休暇の平均取得実績は23・４日。月平均所定時間外労働時間は１・２時間―など。
　23年11月末での県内認定17社は次の通り。
▽大分デバイステクノロジー㈱、三栄建設工業㈱、㈱ＡＴＴＳ、協栄工業㈱、サンワテック㈱、明和プラント工業㈱（以上、大分市）、㈲スギショー、社会福祉法人庄内厚生館（以上、由布市）、㈲仁田野工業（別府市）、㈱エリア（日出町）、テクノ化成工業㈱（国東市）、佐々木工業㈱（中津市）、社会福祉法人大喜福祉会（日田市）、公月測量設計㈱（玖珠町）、㈱サイメックス、㈱盛田組（以上、佐伯市）、社会福祉法人熊崎福祉会（臼杵市）。