山側ルートに決定 中九州横断道路 大分―犬飼〈九州地整〉無料
工事・計画県内全域
2023年12月14日
九州地方整備局は先に、社会資本整備審議会(社整審)道路分科会九州地方小委員会(委員長・円山琢也熊本大学大学院教授)を開き、「中九州横断道路大分―犬飼」(大分県)を山側ルートで整備する対応方針案などを諮り、了承された。国土交通省の本省で対応方針を正式決定した後、新規事業化に向けた環境影響評価(環境アセス)の手続きに着手する。
同横断道路は大分市―熊本市間の120㌔。県内では犬飼IC―竹田IC間(25・3㌔)が開通し、東九州自動車道に接続するルートが検討されてきた。ルート案については、地元自治体の意見を踏まえ、起終点の間を最短で結ぶ別線整備の山側ルート(山間部に沿って集落・市街地・浸水想定区域を可能な限り回避、約2200~2400億円)、同平地ルート(平地部の集落・市街地・浸水想定区域を通過するが起終点を最短で結ぶ、約2200~2400億円)、現道整備ルート(国道10号・57号・県道38号の現道拡幅や交差点立体交差を行う、約1200~1400億円)の3案を提示していた。
山側ルートは、自動車専用道路タイプで設計速度は時速80㌔。市街地や浸水想定区域を可能な限り回避することができ、代替路確保の観点からも別の2案より総合的に優れていると判断した。市街地や物流拠点、救急医療施設など周辺地域からの連絡性を考慮し、主要な幹線道路とのアクセスが図りやすい中間の吉野集落の付近にICを1カ所設ける。
事業着手の時期は未定。国は希少な植物がないかを調べる環境影響評価も実施する。詳細なルートは県の都市計画審議会を経て決まる見通し。
同横断道路は大分市―熊本市間の120㌔。県内では犬飼IC―竹田IC間(25・3㌔)が開通し、東九州自動車道に接続するルートが検討されてきた。ルート案については、地元自治体の意見を踏まえ、起終点の間を最短で結ぶ別線整備の山側ルート(山間部に沿って集落・市街地・浸水想定区域を可能な限り回避、約2200~2400億円)、同平地ルート(平地部の集落・市街地・浸水想定区域を通過するが起終点を最短で結ぶ、約2200~2400億円)、現道整備ルート(国道10号・57号・県道38号の現道拡幅や交差点立体交差を行う、約1200~1400億円)の3案を提示していた。
山側ルートは、自動車専用道路タイプで設計速度は時速80㌔。市街地や浸水想定区域を可能な限り回避することができ、代替路確保の観点からも別の2案より総合的に優れていると判断した。市街地や物流拠点、救急医療施設など周辺地域からの連絡性を考慮し、主要な幹線道路とのアクセスが図りやすい中間の吉野集落の付近にICを1カ所設ける。
事業着手の時期は未定。国は希少な植物がないかを調べる環境影響評価も実施する。詳細なルートは県の都市計画審議会を経て決まる見通し。