大分建設新聞

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跨道橋に橋銘板 百枝小児童招き設置式〈豊後大野土木〉無料

行事・講習会・表彰豊肥地区
2023年12月07日
 豊後大野土木事務所(山口甲一郎所長)は11月21日、県道三重新殿線で整備が進む牟礼前田工区の上田原跨道橋(橋長36・7㍍、幅員10・25㍍)が完成したのを機に、橋銘板の文字を書いた百枝小学校6年生15人を招いて設置式を行った。地域の将来を担う児童らに橋が愛され、思い出の一つになればとの願いから開催したもの。
 式には施工した極東興和㈱(福岡支店)、地元の協力会社の㈱千大土木、足立建設㈱社員など関係者約20人が出席した。
 山口所長は同小児童を前に土木事務所の仕事を説明、「上田原跨道橋の整備には建設会社をはじめ、地権者、期成会や市役所など、たくさんの地域の方々の協力があった。皆さんに橋銘板を設置してもらうことで、この橋に命を吹き込むことになる。皆さんの思い出の一つになればうれしい」とあいさつ。
 ブロンズ製の橋銘板を代わる代わる抱きかかえて感触を確かめた児童らに、山口所長から感謝状が贈呈。三重新殿線期成会の赤星成實会長は「大人も書けないような素晴らしい字が書けている。大きくなってこの橋を通るときに思い出してほしい」とたたえた。
 跨道橋を施工した極東興和の國峯久聡福岡支店長が「昔つくられた橋の寿命は50年と言われたが、今は材料や施工技術も良くなり寿命は100年。橋銘板の裏に書いてもらうメッセージはタイムカプセルのように再び見ることはできないので、しっかり記憶してほしい」と話し、橋銘板のレプリカやキーホルダーの記念品を贈った。
 最後に児童らは橋銘板の裏に将来の夢やメッセージを書き込むと橋の設置枠にはめ込んだ。文字を書いた一人の佐藤望結さんは「自分の書いた字が飾られて未来に残るのはうれしい」と笑顔で答えた。
 式後には、施工会社の協力で、移動式クレーン、高所作業車の乗車体験会が行われ児童らは歓声。ICT機能付き建機の最新技術を体験した児童は「簡単で楽しい。すぐに慣れた」などと元気に話した。
 三重新殿線は、中九州道と市の中心部である三重町と国道326号とを連携する総延長約10㌔の重要な路線で、約7㌔が開通している。現在整備が進む約3㌔の牟礼前田工区には三つの橋があり、この上田原跨道橋が最初に完成した橋になる。
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