大分建設新聞

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金池小グラウンド供用開始 児童、楽しく遊びたい無料

工事・計画大分地区
2023年12月05日
 大分市金池で進められていた市立金池小学校(児童数850人)施設整備事業の2期工事が完了し、1日にグラウンドの供用開始式が行われた。2期工事は旧校舎を解体し、グラウンドと駐車場、外構の整備を進めていたもので、約2年半にわたる工事の完了を新しいグラウンドで児童たちも祝った。
 同小施設整備事業は、児童数の増加や施設設備の老朽化から、周辺教育施設と合わせての校舎の建て替え・付属施設の整備が2021年6月から進められていた。事業には県内の学校施設建て替えでは初となるPFI事業が導入され、大分金池パートナーズ㈱(5社で構成、浮穴浩一社長・大和リース㈱取締役常務執行役員)が請け負った。
 同事業は、敷地1万9360・49平方㍍に建築面積4724・59平方㍍、S造4階建て延べ1万2767・94平方㍍の小学校校舎と幼児教育保育施設の園舎、グラウンドを整備するもので、事業にはBTO方式が採用されている(同社が設計、建設工事監理を実施したのち、施設の所有権を市に移管する)。その後15年間維持管理・保全業務を同社が引き続き行う。建物の設計は、東九州設計工務㈱が、施工は㈱佐伯建設・平倉建設㈱JVが、維持管理は大分エージェンシー㈱がそれぞれ請け負った。総事業費は約57億2000万円。
 1期工事の新校舎建築が21年6月~22年12月で実施され、児童たちは23年1月から新校舎での授業をスタート。その後旧校舎を解体し、グラウンドを整備する2期工事が22年12月~23年11月で実施され、1日から学校施設の全てが供用開始の運びとなった。
 グラウンド供用開始式では、児童代表が「2年半の間、グラウンドでみんなと遊べなかったが、きょうからまた楽しく遊びましょう」とお祝いの言葉を述べた後、全児童がグラウンドに出て遊んだほか、ドローンでの記念撮影が行われた。
 金池小の後藤孝司教頭は「素晴らしい最新設備の整った施設・環境の完成に、生徒も教員も感謝している。新しい施設を大切に使っていきたい」と語った。
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