大分建設新聞

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九重町で記念式典 平家川橋が竣工20周年無料

行事・講習会・表彰久大地区
2023年12月04日
 九重町の県道田野野上線改良促進協議会(佐藤元則会長)は先に、同県道に架かる平家川橋の竣工20周年を祝い、町立野矢小学校体育館で記念式典を開いた。
 式典は、橋の建設に尽力した地元住民や、実際の架設工事に取り組んだ県や町への感謝と今後の地域づくりにつなげていく思いから開かれたもの。
 特に今年7月の線状降水帯による豪雨では、湯布院―野矢駅間20カ所でがけ崩れが発生、野矢小学校が床下浸水する被害を受けた。この時、玖珠土木事務所と建設業者とが素早い連携で、大量の雨水を野上川に逃し、事なきを得た。
 式典は、平家川橋の架け替えに尽力した故人らに感謝を込めて、1分間の黙とうを捧げ、佐藤義明記念式典実行委員長が「同協議会と野矢校区活性化協議会とのコラボで何かできないかという提案があり、かねて懸案であった記念式典を開催することになった」と開催の経緯を述べた。
 この後、歴代の会長らと共に、豪雨時の機敏な災害対応で最悪の事態を防いだ地元の建設業者、㈱伊東組の河野浩治社長に感謝状が贈られた。
 河野社長は「長期間の復旧工事に当たり、地元の皆さまにご協力をいただいた。まだまだ工事区間は残っていて施工中。ご迷惑をおかけすることもあると思うが、ご指導いただきながら頑張っていく」と謝辞を述べた。
玖珠土木の四嶋信一所長は「県道田野野上線は国道210号と主要地方道別府一宮線を結ぶ生活道路。災害時には避難路となる欠くことのできない重要な道路だ。皆さんには草刈りやごみ拾いなどを行っていただき頭の下がる思い。これからもしっかり維持管理していく」と述べた。
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