日田市と大建協日田支部など７団体で構成される商工祭推進協議会は22日、市内で第50回商工祭を開き、日田支部会員など永年勤続者２２４人を表彰した。
　これは加盟企業の従業員を対象に勤続年数５年ごとに表彰するもので、５年以上50年まで設けられている。
　十時康裕協議会長（日田商工会議所会頭）が「近年の激しい物価高に賃上げが追いつかない、厳しい社会情勢の中、商工会議所の使命は日田市の経済を元気にすること。関係団体と緊密に連携し、各種活動に今後とも全力で取り組んでいく」とあいさつ。
　来賓で、石井聖治県西部振興局長が「県の経済では人材確保が喫緊の課題であり、特に女性や若者が活躍する社会を切り開くためにも、経験豊富で模範となる皆さまの協力が必要」と佐藤樹一郎知事の祝辞を代読、椋野美智子日田市長は「人口流出を食い止めるのは日田市の優先事項。そのためには、皆さまの優れた力によって地場産業の振興が重要だ。今後とも活躍することを祈念する」と述べた。
　受賞者を代表して河津建設㈱の勤続45年の髙倉憲彦さんは「私は入社後ずっと土木工事に従事してきた。自然を相手にすることが好きで、地図に残る仕事に誇りを持っている。今後もこの受賞に恥じることなく精進していきたい」と力強く謝辞を述べた。
　河津龍治大建協日田支部長は「人材不足の課題には、社員の功績をたたえ慰労することも大切。関わるみんなの強いやる気が建設業界の活力を高める」と語った。
　勤続40年以上の受賞者は次の通り。
▽50年の部＝梅田四郎、穴井和久（以上、青栁インテリア㈱）
▽45年の部＝髙倉憲彦（河津建設㈱）、原田雅治、中野浩一（以上、㈱川浪組）、髙瀬富夫（山西自動車㈱）
▽40年の部＝安達博昭、長尾等、大倉日出海（以上、㈱朝日木工）、中島秀徳（㈱アサヒ）、後藤主美（㈱井上酒造）、安達浩（㈱ＮＢＳロジソル）、藤本孝一（中央発条工業㈱）、上原正稔（㈱梶原興業）、宿利三良（㈱トーケイ）、坂本憲司（㈱淨化槽管理センター）、小野起世幸（田中建設㈱）、山嵜秀子（㈱堀土木）、鶴嶋芳治（白手橋自動車㈱）、財津隆光（㈲丸記屋）。