大分市の公共工事安全推進委員会（委員長・清水篤契約監理課長）は公共工事安全推進啓発期間（11月14日～20日）の17日、市内工事現場の安全パトロールを実施した。
　市は、発注する公共工事の安全性の向上、労働災害の防止など総合的な安全対策の推進を図るため２０１２年度に同委員会を設置、13年度から安全パトロールを実施しており、今回で11回目。
　市発注の工事事故については、20年度８件、21年度５件、22年度12件、23年度はこれまでに７件発生しており、年々増加する傾向にある。
　パトロールは安全推進委員６人が参加。東陽緑化・新名緑化ＪＶが今年７月から施工中の横尾１号公園整備工事（大分市横尾東町１丁目）では、工事看板の設置、現場内の整理整頓、搬入機械の適切使用や仮設電源の設置、安全管理書類などについて、東陽緑化㈱の阿部顕・㈲新名緑化の岡田智彦現場代理人に工事概要の説明を受けながら細かく点検した。
　講評では、パトロール隊隊長の志柿郁彦道路維持課長が「現場は整理整頓され、改善の必要はなかった。今後の安全対策では２点気になることがあった。夜間は基本的には囲っているが、現場出入口の管理については留意してほしい。また住宅地なので重機などによって騒音の出る施工がある時には音には気を付けていただきたい」と注意を促した。