大分建設新聞

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中津市に牛乳工場新築 グリーンコープが地鎮祭無料

工事・計画県北地区
2023年11月20日
 西日本を中心に16生協で構成されるグリーンコープ共同体(福岡市・日高容子会長)は10日午前、中津市山国町でびん牛乳工場の新築工事、また午後に同市耶馬溪町で酪農場新設の二つの地鎮祭を行った。関係者約70人が出席。酪農場で生産した牛乳を新工場で加工する。いずれも来年からの操業開始を予定している。
 びん牛乳工場(山国町宇曽字市場1235外)は、6967平方㍍の敷地に工場部S造2階建て延べ3572平方㍍の規模。総工費は約52億円を見込む。1日当たりの生産量は最大4万6000本(牛乳1本900㍉㍑)になる。新工場の雇用人員は22人を予定。工場の設計・施工は中設エンジ㈱(東京都・今井重利社長)。
 同日は神事のあと、日高会長がカマを、中設エンジの今井社長がクワを入れ、玉串をささげて工事の無事完成を祈願した。
 新工場は、同共同体が中津市の下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合との3者で設立した㈱耶馬渓ファーム(脇坂伸彦社長)が運営する。国産飼料の製造から乳牛の飼育(新酪農場)、牛乳の製造までの一貫生産体制をとる。
 新工場について日高会長は「国際情勢や為替に影響されず、将来にわたって安全・安心・高品質な牛乳の安定供給を確保するため一貫体制の構築を目指す」と話した。
 一方、耶馬溪町金吉の酪農場用地で行われた地鎮祭は、前記びん牛乳工場に牛乳を供給するために新設するもので、約8・3㌶の敷地に2・2㌶の放牧地をつくり約1000頭の乳牛を飼育する計画。敷地内には、S造平屋の搾乳牛舎2棟、乾乳牛舎棟、堆肥舎2棟、飼料庫、BMW技術飲水プラント・同排水処理プラント、そのほか関連設備を計画。牛舎の屋根には太陽光パネル、牛舎内にコンポストを設置する。県内でもトップクラスの大規模の酪農場になるという。
 設計は仁田野建築設計事務所(日田市)、酪農地の造成は㈱川原建設(中津市)と㈱修身建機(同)が担当。施設の施工は、来年1月予定の入札で決定するという。総工費は33億円を見込んでいる。従業員30~40人を雇用する予定。
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