大分建設新聞

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雪寒対応訓練 建設34社が出動〈大分河川国道〉無料

行事・講習会・表彰久大地区
2023年11月16日
 大分河川国道事務所(河崎拓実所長)は14日、玖珠町帆足の玖珠川右岸河川敷で2023年度の雪寒対応出発式と、立往生車両移動訓練を実施した。除雪や融雪作業を担当する県内建設業34社、76人が参加した。
 同事務所が管轄する国道210号の水分峠や国道10号の立石・赤松峠では、冬季に積雪や道路の凍結などでたびたび交通に支障をきたし、毎年積雪で立ち往生する車両が続出している。
 出発式で河崎所長は「昨年度は管内の道路で雪寒対応として2度通行止めが発生するなど、協力業者の皆さまには夜を徹して対応してもらい感謝している。今年も非常に厳しい環境での作業も想定されるので、ご自身の安全・健康を最優先して励んでほしい」とあいさつ。
 次に来賓の四嶋信一玖珠土木事務所長が「玖珠土木管内の道路は九州屈指の豪雪地域を通る箇所もあり、雪寒対応は道路行政において極めて重要だ。危機感とスピード感を持って県民の安全・安心を実現したい」と語った。
 続いて除雪・融雪作業担当会社を代表してANAI㈱の大久保悟監理技術者が「地域住民の安全を守るため、己の健康と安全に留意し迅速な対応に努めたい」と力強く安全宣言を行った。
 国道210号の水分峠の訓練では、積雪・路面凍結により大型車両が立ち往生して上下線をふさぎ渋滞が発生。そのほかにも普通車の立ち往生や放置車両が見られ、道路支障が起きているため、除雪作業ができない状態を想定した。
 これらの対応として、まず雪害のための全面通行止めを指示。次に「災害対策基本法」に基づいて道路区間を指定し、立往生車両を確認。所有者確認の呼び掛けをした後、車両の移動を発令。道路管理者の指導のもと作業担当者が重機を使って大型車両を牽引移動、放置車両を順次移動して道路を通行可能にする一連の訓練を約1時間かけて行い、無事終了した。
 参加企業は次の通り。
▽河津建設㈱、新成建設㈱、朝日工業テクノス㈱玖珠営業所、㈱川浪組、㈱敷島組、㈱谷組、㈱原田土木、ANAI㈱、建設サービス㈱、朝日工業テクノス㈱、梅林建設㈱、大林道路㈱、鹿島道路㈱、㈱友岡建設、㈱NIPPO、日本道路㈱、㈱平和建設、前田道路㈱、三浦国土建設㈱、西日本土木㈱、㈱川原建設、㈱小森建設、佐々木工業㈱、笹原建設㈱、㈱末宗組、末宗建設㈱、㈱菅組、㈱上野建設、伸和建設㈱、種村産業㈱、日伸建設工業㈱、㈱野村建設、平成建設㈱、㈱元吉建設工業。
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