大分建設新聞

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ICT舗装の知識深める 日伸建設工業が見学会無料

製品・技術・企業別国地区
2023年11月15日
 舗装・土木工事を中心に最新技術を積極的に取り入れて各種施工を進めている日伸建設工業㈱(杵築市、大庭浩司社長)は7日、杵築市山香町の県道24号日出山香線で施工中の「令和5年度防安地舗別第1―2号舗装補修工事」現場で、3次元データを用いたマシンコントロールによるICT施工現場見学会を開いた。 県、別府土木事務所、近隣各市の土木担当者など約20人が参加。初めに細川隆文主任技術者と大庭由里衣現場代理人が現場の工事進捗状況を報告、また工務部の中野嘉則課長補佐が使用しているICT建機について説明を行った。
 現地で実際に施工をする中でICT技術の説明、路上路盤再生工法などの説明を行い、参加者らは質疑応答などを重ねそのメリットを肌で感じた。
 現場では、L=112㍍、W=3・5㍍の区間をICT建機で舗装し、自動追尾型トータルステーション(TS)を用いたアスファルトフィニッシャーのマシンコントロールシステム(MC)や、GNSS(GPSシステム、人工衛星で位置を把握する機器)を用いたタイヤローラーの転圧管理システムなどを見学した。機器は汎用の機械に後付けするもので、技術協力した㈱ショージの社員が詳しい機械の説明も行った。
 その後は現場に設置された大型モニターで、日出山香線の3Dデータや、MCによる施工のメリットなどを説明。続けてアスファルト応用加工製品の製造・販売を手掛けるニチレキ㈱の落海章大分営業所長が、路上路盤再生工法のCAE工法(既設アスファルト混合物と既設路盤材の一部にセメントおよびアスファルト乳剤を混合し、現位置で新しい路盤を構築する工法で、現行の打ち換え工法と比較して廃材発生量減、コスト減、構造強化ができる)について解説した。
 参加者はフィニッシャーの車載モニターで、アスファルトの転圧回数により画面の色が変わる様子や、路面の転圧温度結果が表示される様子、転圧不足や過転圧の防止がICT機器により確実に管理される様子を見学し、ICT施工の実情について知識を深めた。
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