大分建設新聞

ニュース記事

西幡トンネルを現場見学 佐伯豊南高1年生無料

社会貢献・人材育成県南地区
2023年11月14日
 佐伯豊南高校は9日、佐伯土木事務所の協力で同校工業技術科1年生28人を対象にした、国道217号戸穴(ひあな)BP道路改良工事(仮称)西幡トンネルの現場見学会をした。同科では毎年、2年次から機械・電気系と土木系の系列に分かれ、資格取得や進路選択に移るが、コース選択の参考になればと考え、市内の工場や土木工事現場を見学のほか、造船所など担当者を招き、職場安全教育の取り組み状況の講習など講座を開いている。
 今年度は、同市狩生―戸穴で前田建設工業・菅組・谷川建設工業JVが施工しているトンネルの現場見学会をした。案内した同土木事務所職員は、人手不足が深刻な土木業界に少しでも興味を持ってもらいたいと、現場工事のほか計画や測量・設計などコンサルタント業務を含め、多岐にわたる土木の面白さを懸命に訴えた。
 同事務所道路課の津末征一郎課長が、見学会の目的などを交えてあいさつ。同課の岡上信之介主査が、現道は線形不良で幅員が狭い上、歩道は未整備。既設の八幡トンネルは老朽化が進み、天井の崩落の恐れや大型車の離合が困難状態で、通勤・通学にも大きな支障があるので事業化された、と紹介した上で計画延長1350㍍、トンネル部675㍍、幅員6・5(10)㍍、片側歩道など事業概要を説明。
 続いて施工を請負った同JVの(仮称)西幡トンネル作業所の古田哲朗・機電副所長(現場代理人)が「工期は2022年12月15日から25年10月16日まで。狩生側からの片側掘削で、一日当たり4~5㍍程度掘削している」など工事の進捗状況を話し、火薬を装着して発破をかけ、掘削土の搬出、コンクリート吹き付け、ロックボルト打ち込みに至る、トンネル掘削の手順などを説明した後、現場を案内した。
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