史跡「石畳道」を整備 日田高技専の訓練生無料
社会貢献・人材育成久大地区
2023年11月10日
県立日田高等技術専門学校は9日、日田市市ノ瀬町から伏木町につながる県指定史跡「石坂石畳道」で整備活動をした。同校ガーデンエクステリア科の訓練生16人、指導員2人が参加し、1998年から毎年行っている。
「石坂石畳道」は、江戸時代、幕府直轄の日田代官所と中津・宇佐四日市の陣屋(支所)を結ぶ往環のうち、交通の難所であった伏木峠に1850(嘉永3)年に造られた延長1260㍍、道幅2・2~2・8㍍の石畳道。文化庁「歴史の道百選」にも選定されている。
訓練生らは、石畳道を熊手やブロワーで落ち葉、枯れ枝などを取り除き、歩きやすくするとともに、学習の観点からも造られた当時の土木工法を学んだ。作業は道路を半分ずつの距離に分けて2班でそれぞれ進めた。
引率の山口浄治指導員は「訓練生には、当時の工法を学ぶのはもちろん、ここは地元の方たちのウオーキングやイベントの場となるので、この活動が地域とのつながりにも資することを理解し、郷土への愛着心が醸成されればと思っている」と述べ、訓練生の一人、東堂智輝さんは「初めてここに来たが、いまでも(石畳道が)残っているということが驚きだった。重機などもなく、ほとんど人力で造った時代の構造物なのに、景色に溶け込んできれいな上、牛馬が通れる段差にしているなどの工夫も伺うこともできる。この活動でこの道の全貌が見えるのはとても気持ちがよい」と笑顔で語った。
「石坂石畳道」は、江戸時代、幕府直轄の日田代官所と中津・宇佐四日市の陣屋(支所)を結ぶ往環のうち、交通の難所であった伏木峠に1850(嘉永3)年に造られた延長1260㍍、道幅2・2~2・8㍍の石畳道。文化庁「歴史の道百選」にも選定されている。
訓練生らは、石畳道を熊手やブロワーで落ち葉、枯れ枝などを取り除き、歩きやすくするとともに、学習の観点からも造られた当時の土木工法を学んだ。作業は道路を半分ずつの距離に分けて2班でそれぞれ進めた。
引率の山口浄治指導員は「訓練生には、当時の工法を学ぶのはもちろん、ここは地元の方たちのウオーキングやイベントの場となるので、この活動が地域とのつながりにも資することを理解し、郷土への愛着心が醸成されればと思っている」と述べ、訓練生の一人、東堂智輝さんは「初めてここに来たが、いまでも(石畳道が)残っているということが驚きだった。重機などもなく、ほとんど人力で造った時代の構造物なのに、景色に溶け込んできれいな上、牛馬が通れる段差にしているなどの工夫も伺うこともできる。この活動でこの道の全貌が見えるのはとても気持ちがよい」と笑顔で語った。