大分建設新聞

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「家島命山」が完成 津波避難の人工高台に〈大分市〉無料

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2023年11月02日
 大分市が、別府湾に面した家島緑地内で昨年8月から整備を進めていた津波避難所「家島命山」が10月31日に完成、11月6日現地で完成記念式典と見学会が開かれる。
 市によると、面積400平方㍍、標高10㍍の人工高台で頂上部分にはテントや簡易トイレなどを備え、家島地区の一部住民や公園利用者など400人の避難を想定している。設計は㈱建設コンサルタントサニー、施工は㈱センコー企画・㈱ティー・シージャパンJVが請け負った。工事費は約2億1500万円。
 人工高台の設備としては、災害時にはテント設営ができる防災パーゴラ1基、防災資機材の収容ができる防災ベンチ6基、簡易トイレなどを収納する防災倉庫1基、ソーラーパネル式を使用した照明施設3基など。
 市では、津波到達までに高台や津波避難ビルなどへ避難できない地域住民や公園利用者が、緊急に避難する場所として整備を進めていた。家島地区沿岸部の標高が約2~4㍍なのに対して、南海トラフ地震の最大想定津波高は3・6㍍とされているため、津波避難ビルが少ない同地区に人工高台を築造したもの。
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