大分建設新聞

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下郡工区など4ヵ所巡回 危険箇所を点検、大分支部ら無料

行事・講習会・表彰大分地区
2023年10月25日
 大建協大分支部と建災防県支部大分分会は20日、大分労働基準監督署・大分県土木事務所・大分市土木建築部・大分市上下水道局上下水道部とともに、2023年度第1回目の建設現場安全パトロールを行った。
 支部会員、協力官公庁職員ら20人が参加し、大分市下郡で施工中の庄の原佐野線の街路改築(橋脚)工事現場など4カ所を2班に分かれ巡回した。
 大分職業訓練センターであった出発式で藤田三吉支部長が「今年度は災害により6人の尊い命が失われ、大変残念。建設業は他の業種に比べて労働災害の発生率が高い。パトロールを通じてゼロ災害を目指し、有意義なパトロールとなることを願う」、また大分労基署の池辺雅文署長が「管轄では死亡災害もだが、休業4日以上の労働災害は84人と、昨年より13人、18・6%増加している。パトロールを通じて危険箇所を見える化し、対策を取って現場全体で情報共有しながら現場の状況に合った対策が取れるよう、参加者の目でしっかりと確認してほしい」とそれぞれあいさつ。
 パトロールした建設現場は、県土木事務所発注で庄の原佐野線街路改築(橋脚)工事(施工・新成建設㈱)、東大道の大分新設特別支援渡り廊下外新築工事現場(施工・㈱熊野建設)、大分市上下水道局発注で賀来北の公共下水道整備事業汚水施設整備工事現場(施工・センコー企画・後藤総合工業JV)、大分市発注で富士見が丘東の未就学児交通安全対策工事現場(施工・㈱日新建設)の4カ所。
 このうち下郡の街路改築工事の現場では、新成建設の松下謙一現場代理人から工事概要や作業内容、作業人員などについて説明を聞き、参加者は安全管理体制や墜落・転落防止対策、安全掲示看板、作業動線などを細かく点検した。
 点検後の講評では「車両出入り口などカーブミラーを4機設置している」、「特に順守すべき2項目重点労災防止運動、KY活動の掲示」、近隣住民への配慮として「防音壁と防音幕を2重に取り付けている」「作業工程を掲示している」「工事看板にアートを掲載」などが評価された。一方、改善点として「休憩所にも安全についての掲示物があるとよい」「書類の内容は問題ないが、区分整理して保管」などの細かな指摘もあった。
 池辺署長は「現場内は整理整頓されており、近隣住民への配慮も十分で申し分ない現場。現状を維持し、今後、重機作業の際は転落や巻き込まれ防止などに十分に注意し、安全第一で作業を進めてもらいたい」とより一層の事故防止を呼び掛けた。
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