大分建設新聞

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BLOCKS加速へ 大分市でカンファレンス無料

行事・講習会・表彰大分地区
2023年10月03日
 建設産業女性活躍促進事業(BLOCKS)を進めている県は9月26日、トップリーダーズカンファレンスを大分市内で開催した。9月に県内各土木事務所など11カ所で経営者向けのセミナーを行っており、今回はその最終回。
 大分市を中心に県内各地の建設業の経営者や従業員約70人が参加、うち女性が過半数を占めた。
 まず、キャリアヴォイスの山崎美和代表が「働き方改革の真の鍵とは?~誰もが働きやすい職場づくりのために~」と題して講演。その中でアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)の問題を強調。ネガティブな思い込みをなくすことを呼び掛け、アンコンシャスバイアスをコントロールすることが重要と訴えた。
 続いてのパネルディスカッションでは、BLOCKS事務局である合同会社アイ・ジー・シーの宮脇恵理CEOの司会で、角栄建設工業㈱の角祐介社長、㈱末宗組の末宗信市社長、九州地方整備局河川部地域河川課調査指導係長の小野翼氏が出席してそれぞれ女性活躍の事例を紹介した。
 角社長は「BLOCKSの1、2年目は女性従業員が参加することに対して社内の男性社員は否定的だったが、3年目から事業に興味を持ってくれた。受講した女性従業員のスキルアップの成果」と評価。末宗社長は「参加することで大きく成長する。技術者といわず事務員でも社内が変わってくる」と話し、小野氏は「まだまだ女性の技術者に対して思い込みがある。PRすればもっと盛り上がる」と、それぞれ女性社員の活躍を後押しする。
 最後のワークショップでは「誰もが働きやすい建設会社になるには?」をテーマに、㈱OMOYAの猪熊真理子社長が進行役を務め、参加者はそれぞれが座席を移動して小グループを作り、情報を交換した。
 県は、2020年度から同事業の推進のため、さまざまなスキルアップセミナーなどを行っている。4年目となる本年度はタイトルを建設産業女性活躍加速化促進事業へとパワーアップ、セミナー開催地を増やしたほか、若年者へのアプローチとして女子高校生にまで対象を広げている。
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