㈱日建総合建設（大分市）は20日、県立鶴崎工業高校で自社マスコットキャラクターの発表会と表彰式を開いた。同高産業デザイン科の生徒が作成したもので、同社が選んだキャラクター「ふぁにこ」は今後、名刺に印刷されたり、社用車にステッカーなどで掲示して活用する。
　同社は、建設業における３Ｋ（きつい、汚い、危険）のイメージ払拭と、地域に親しみ親しまれる企業を目指しての取り組みとして、自社マスコットキャラクターの作成を検討。社員に同校の卒業生が在籍していることから、今年５月に学校側に話を持ちかけ、産業デザイン科の生徒たちに作成を依頼した。
　生徒１１７人がキャラクター案を出し、校内選考で35案にまで絞り込み、最終の社内選考で５作品が入賞、最優秀賞には２年生の副田咲姫さんの作品「ふぁにこ」が選ばれ、企業キャラクターとして採用された。
　同日は、副田さんほか優秀賞、佳作に選ばれた５人の生徒へ、藤田英樹社長から表彰状と記念品が手渡された。藤田社長は「作品はどれも力作で、選ぶのが大変だった。建設業のイメージを柔らかいものに変え、また暮らしに笑顔を運ぶという、自社のイメージを的確に伝えてくれる素晴らしいマスコットキャラクターに出会うことができた」と、お礼の言葉を述べた。
　これを受けて下堀法彦校長が「生徒にとって、生きた勉強になった。選ばれた生徒にとっては誇りであり、今後の人生においても励みになる」とたたえた。採用された副田さんは「自分のデザインしたキャラクターが、会社にとって明るい太陽のような存在になることを祈ります」とお礼の言葉を述べた。
　受賞者は次の通り。
　◇最優秀賞（採用）
▽副田咲姫（２年）
　◇優秀賞
▽川邉紫央凛（１年）
　◇佳作
▽平野栞和（３年）、直野由奈（２年）、林紅葉（１年）。