大分建設新聞

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災害復興の指針示して 県市長会が知事に要望無料

行政・統計・データ大分地区
2023年08月22日
 県市長会(会長・中野五郎臼杵市長)は18日、田中利明佐伯市長、佐々木敏夫豊後高田市長の両副会長が県庁を訪れ、大規模災害に備えた事前対策や横断歩道の信号機設置など5項目にわたる要望書を佐藤樹一郎知事に手渡した。
 要望書は市長会が今年5月、宇佐市で開催した春季定例会で協議、まとめたもの。
 5項目のうち建設業に関連するのは2項目で、一つは、大規模災害の復興事前準備に関わる取り組みの推進と支援について。大規模災害からの復興にあたっては国、県、近隣市町村との連携・調整が必須であり、県としての指針がない現状では困難だとして、県は早急に事前復興指針・計画などを策定して、各市町村の取り組みを指導、推進してほしいと要望。
 もう一つは、歩行者横断用信号機および照明付き横断歩道標識の設置の促進について。県内の横断歩道は現在、7566カ所あり、うちクルマの通行を制御する信号機のない横断歩道は5381カ所と、ほとんど整備されていない。しかもここ数年、県内での新規信号機設置数は年間2、3件程度と非常に少ない状況が続いているのが現状。このため市長会は、地域の交通安全を目指して交通量や歩行者の動線など科学的調査をして必要な予算確保を行うよう求めている。
 これらの要望に対して県は、後日書面で回答すると伝えた。
 なお、副会長2人は要望とともに、今年6月30日からの大雨災害に際し県が職員を市町村に派遣するなど救援対策を講じたことへの感謝を伝え、今後も引き続き協力してほしい旨の要請もした。
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