大分建設新聞

ニュース記事

ホンキの一歩を 県がICT体験会無料

行事・講習会・表彰別国地区
2023年08月08日
 県土木建築部は7月28日、県内の建設現場の生産性向上のきっかけ作りにと、現場技術者向けの「i―Construcionホンキの一歩+α体験会」を杵築市山香町の日伸建設工業㈱の敷地内で開いた。
 参加者らは最新のICT測量機器などに実際に触れ、ICT建機に関する知識を深めるとともに、現場への活用における可能性を探った。
 体験会は、現場でのDX化推進と人手不足や若年者の経験や技術力補強などの面から導入が推進されているICT建機を、現場技術者らにもっと身近に感じてもらおうと企画されたもの。大分市や別府市、国東市などの企業から約40人が参加した。
 体験会は午前と午後の2部に分け、各20人で実施された。講師をCONTACT(㈱トプコン、福井コンピュータ㈱など建機を扱う企業でつくられた団体)が務め、始めは室内でICT活用工事の最新情報を交えた講習会、その後は3次元設計データ作成の体験が行われた。
 後半は会場を屋外に移動し、後付可能なICT機器を付けたバックホウや杭ナビショベルを試乗したり、タブレットとQRコードによる点群測量、最新のICT測量機器を実際に動かすなどして体験した。
 会場を提供した日伸建設工業の大庭浩司社長は「ICT建機を使うことで自社では通常に比べ1・5倍生産性が向上し、省力化にも成功した。古いやり方にとらわれず、社内のみんなで新しいものに挑戦する雰囲気も生まれた」など近年の傾向を語り「今後も積極的にICTを導入していく」と述べた。
 県は、12月にも別府市内で同様の体験会を開く予定で、県内の多くの企業、現場技術者の参加を呼び掛けている。
取材依頼はこちら
環境測定センター
arrow_drop_up
TOP